将来への興奮冷めやらぬ夜

久しぶりに東京に行った。

中央線の特急列車が停まる、新宿駅の青い看板。
職場のある、銀座のキラキラとした宝石のような街並み。

生まれも育ちも山梨のど田舎である私が、まさかこんなにも都会な場所を懐かしく思う日が来るとは、思ってもみなかった。



今回、東京に行ったのは、12月までインターンでお世話になり、4月から職場となる会社へと向かうため。

2ヶ月ぶりに会う会社の人たちは、元気にやっているだろうか。会社の雰囲気はどれほど変わっているのだろうか。オフィスは。新しく入った人たちは。思うことはたくさん。

少しの不安と嬉しさが心の中でぐるぐるとまわり、不思議な感情で胸がいっぱいになる。


ドキドキしながらオフィスの扉をあけると、そこには懐かしい顔ぶれの同期と上司。安心と嬉しさで頬が緩んでいく。


馴染みのメンバーに加えて、初めて顔合わせする人もいた。最近入ったインターン生だという。
私はもうすぐ社会人1年目になるというのに、もう後輩のような存在ができてしまうらしい。気が引き締まる。それと同時に、嬉しさもこみ上げてきた。
エネルギッシュな新しい風が吹いて、会社はどのようになっていくのだろう。私はこの子たちとどれほど成長できるのだろう。


オフィスの中も少し変化があった。家具の配置が変わっていたり、ゴミ箱が超巨大なものになっていたり(笑)。慣れていたはずの場所が、すべて新鮮なもののように目に映る。



ミーティングでは、私がいなかったこの2ヶ月間での変化やこれからの会社についての話を聞いた。短い期間で本当にさまざまな変化があることは、ベンチャーならではだと思う。


私が話を聞いていて思ったことの1つは、これからの目標を再設定・再確認すること。

会社の目指すところ、変化とともに、私の中での目指すものや勉強の仕方も変わってくる。4月からも、職場の人たちと同じ意識の中で作業を進めていきたい。

もう1つ思ったことは、就職先がこの会社で良かったということ。

話の中で、会社がどんどんおもしろい方へ、私の未知の領域へと向かっていくことを実感した。


それはまるで、インターンの面談に初めて行った時のような感覚だった。


あぁ、こんな感じだったなぁ。
私がこの会社でインターンをやりたいって思った時も、こんな気持ちだったなぁ。


自分はこんなにもワクワクできる所に来たんだ、と改めて感じた。

ただ、当時と1つ違ったのは、私が仕事を通してそのワクワクをつくっていく側だということ。

仕事内容を知るだけでなく自ら行動に移していくために、より真剣な気持ちになる。私がいまできることは何だろうか。



懐かしい気持ちと新鮮な気持ちが入り混じる中で、未来に対する興奮を抑えられないまま飲み会へと向かった。


全力で仕事ができて、全力で楽しめるこの人たちと4月からまた一緒に働けると思うと、楽しみすぎて今なら空も飛べそうだ。