231.学校の先生は融通がきかない理由
皆さんこんにちは!ミニマリストで教員をしています。ゆきまつと言います!!
教員をしていると、こんなことをよく耳にします。
「なんで、学校の先生って融通がきかないの?」
私も教員なりたての頃は、先輩教員を見てそう思っていました。
時は流れ、教員歴10年を過ぎてもその考えは変わりませんでした。
しかし、経験を段々と積んで出た結論は・・・
「融通をきかしてはダメだ」ということです。
それはこんな経験があったからです。
融通をきかせたら給食時間の立ち歩きが増えた
私はかつて、融通がきく良い先生になろうと、給食の時間に立ち歩くことを黙認していました。
手が汚れたからティッシュを取りに行ってもOK
許可をとってトイレに行くのも可
給食終了後も少しくらいなら時間を過ぎても食べていい
一見すると、融通がきいて生徒も過ごしやすい環境・・・のように見えます。
結局のところどうなったのかというと、
ティッシュをとるついでに友達の席に行き会話する。
理由が無いのに立ち歩く。
食事中にトイレに行く
最終的には立ち歩くのが当たり前になってしまい収拾がつかないまま一年を終えました。
給食時間は立ち歩いたらダメ
次の年の学級では、改善策として、かつて先輩教員がやっていたように融通がきかないような指導になっています。
手を洗いたければ、ハンカチでふく
トイレも事前に済ませる
立つときはおかわりする時だけ
といったように、融通をきかせないようにしました。
今のところ立ち歩きは起こっていないし、生徒から不満の声もあがりませんでした。
事前に給食時のルールを説明していたのが良かったのでしょう。
枠にはまらない生徒にも融通をきかせたいが・・・
学校のルールを守らせようと指導をすると、8割の生徒は従うが、2割の生徒はどうしても従わない。
ある専門家からこんな話を聞いたことがあります。
体感と一致しているので、やはりそうかという印象でした。
世の中には枠にはまらない生徒もいるものです。
この2割の生徒はわざと「従わない」のではなく「従えない」のです。
例
授業中にどうしてもタブレットPCを触ってしまう。
服装が乱れる
指示と違うことをやる
これらの生徒はその特性上「従えない」ということは肌感覚で分かってはいます。
おそらくどの教員も理解はしているでしょう。
しかし、集団である生徒を扱っている以上、指導はしないといけないのです。
そうしないと秩序が壊れます。
この2割の生徒を寛容的に認めてあげた方が、生徒にとっても、教師にとってもストレスが無いことは重々分かっていますが、立場上そうはできません。
ここら辺で外部の方から「教師は、融通がきかないな」と言われてもなんだかモヤっとします。
融通をきかせた方がいいことは分かっていますが、仕方なく立場上指導をしているのです。
最後に
教師は集団に秩序をもたらすために、ルール(校則)をつくりそれを守らせるように、指導をしているのです。
そこに融通をきかせたら、崩壊する可能性が出てきます、
「融通をきかせる」と聞くといい言葉のように聞こえますが、諸刃の剣のようなところもあるので、タイミングを見極めて使って行きたいところです。
毎日Twitterで情報発信しているので、Twitterも覗いて見てください。
ゆきまつ先生
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?