83.「諦めない」「休まない」「努力」に違和感
今回は、学校現場でよく使われる言葉に違和感を持っている話しをしたいと思います。学校現場の美学としてよく使われている言葉だったり、考えについて違和感を覚えるところがあるので、その点について皆さんにも考えるきっかけになればと思います。
諦めたらダメ
よく聞く言葉ですね。「諦めたらダメ」という言葉。道徳の教科書なんかにも似たような言葉や考えが出てきます。
これ、結構苦じゃないですか?好きなことや、頑張りたいことなら簡単に諦めることはダメですが、嫌なこと、苦手なこと、不利益になっていることは早めに諦めて次のことに取り組んだ方がいいです。
例えば、生徒自身は「もう辞めたいな・・・」と考えているのに、教員側に「諦めることは悪いこと」という考えがあるせいで、無理やり継続して取り組ませたりすると、お互いに良いことはありません。ストレスが溜まるだけです。
まぁ、怠惰だったり、簡単に諦めるといったことは見極めないといけないですが、「これ、無理そうだな」と思ったら次のことにチャレンジさせるといいですね。
諦めて辞めたりすることは、悪いことではありません。
休んだらダメ
部活や学校を休んだらダメという考えが蔓延っているせいで、現在の働き方改革が進まないのだと思います。
・今時の生徒でも、体調が悪いのに頑として早退を拒む生徒が多いこと。
・職員でも、コロナ感染して自宅待機のはずなのに、出勤しようとする。
などなど、休んだところでどうにかなりますし、この数日休んだところで、人生になんの影響もありません。
皆勤賞なんて今の時代に合っていないように感じます。皆勤賞なんて廃止にしたいくらいです。
結果を出した人(夢を叶えた)は努力している
このような言葉をよく聞きますし、よく掲示物にもかかれています。これ裏を返せば
結果が出ていない = 努力していない(怠けている)
と捉えられないでしょうか?
私が思うに、結果を出した人は、たまたま結果を出せるような事を選んだだけだと思います。スポーツで例えると、
・イチローがバスケットを選んでいたらNBAに行けたか?
・大谷翔平が、生徒数8名以下の学校に在籍していたらそもそも野球をやっていたか?
もちろん努力の部分は大きいですが、自分に合ったスポーツを選んだことが結果を出せた大きな要因だと思います。
ここで言いたいのは、「才能がある人が結果を出す!」ということでは無く、
・結果が出せるような、自分に合った事を見つけよう
・努力しても結果が出ないなら、別の部分で補おう
という事を伝えたいです。
最後に
一見、良いような「言葉」や「考え」でも、もしかしたら周りや自分を苦しめていることがないか考えてみましょう。
本当はもっと、ゆるい生き方が合っているかもしれません。
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