オープンDの音色を追って 74 ~GAROが歌ったビートルズの曲~
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日の暮れるのがだいぶ早くなってきました。
秋の日はつるべ落としです。電車で、乗ったときには日があったのに着いた駅では真っ暗になっていて驚いたりしています。
GAROのおかげでいろいろな音楽を聴くようになりました。マークの好きなドノヴァン。トミーの好きなエリック・クラプトン。ボーカルの好きなビートルズ。
ビートルズの動画を見ていると、自動再生で流れてきたのがこれです。
ステージの中央にはエリック・クラプトンがいます。
ジョージ・ハリスンが若い頃のままの姿で。
なんで!?
……そんなわけはなく。
ダーニ・ハリスン。息子さんですよね。
生き写しじゃありませんか。何度見ても驚いてしまいます。
ジョージ・ハリスンの『Here Comes the Sun』は、Spotifyにおいて世界で最もストリーミング再生されたビートルズの楽曲だそうです。
『Something』『My Sweet Lord』『What is Life』も好きです。
リンゴ・スターのドラムはもちろん、穏やかなボーカルも好きです。
話によるとリンゴ・スターのご子息もドラマー。なのにお父さんからはドラムは教わっていないとか。
面白いな……。
ビートルズのメンバーには全員子どもがあるのですね。
ポールのご子息が「Jr.同士でバンドを組もうか」というリップサービスをしていました。
私が以前感動したジョン・レノンの『Beautiful Boy』は、息子ショーン・レノンに宛てた歌。「君が大きくなるのが待ちきれない」「早くその日の姿が見たい」という内容で、その願いが果たされなかったのが悲しく、「Darling Sean」で終わる美しい曲です。
しかし、ご子息はもう一人いましたよね。『Hey Jude』に歌われたジュリアン・レノンが。
『Hey Jude』はレノン=マッカートニー作となっていますが、実際にはポール・マッカートニーが、両親の離婚問題に直面したジュリアンを励ますために書いた曲だそうです。
『Hey Jude』は名曲です。でも、お父さんから曲を書いてもらえたのはショーンだけ。
どうして子どもに差をつけるのかな……。
GAROにも果たせぬ願いの曲があります。
トミーが作った『オールド・ファッション・ラプソディー』は、コミカルな曲なのに、年老いた自分の姿(なんとハゲているらしい!)を思い描いていたり「人生はたった一度の片道切符」なる歌詞があったりします。
マークがリードボーカルをつとめた『僕は死なないだろう』は、題名そのものが皮肉に思える曲です。
GAROはライヴでは主にCSN(&Y)のカバーを演奏していて、ビートルズの曲をやったのは活動初期の頃のようです。
しかしレコードでは、アルバム『GARO2』において『Let It Be』『Because』を歌っています。
二曲とも山上路夫の日本語詞になっていて、最初に聴いたときには驚きますが、そのうち慣れます。
それに、参加しているメンバーがすごくて、ピアノ=大野克夫、ドラム=原田裕臣、ギター=井上堯之、ベース=岸部修(現・岸部一徳)です。岸部修というクレジットはおそらく岸部修三の「三」が抜け落ちていると思われます。
そういえば、私はGAROのお三方のプライベートは知りません。ご家庭があるのか、お子さんはいるのか。そういう情報がまったくないのです。
GARO Jr.の話はどこからも聞こえてこないので、そういうことなんだな……と思っています。
音楽的にはGAROを受け継いだTHE ALFEEがいるので大丈夫ですね。
(つづく)
(文中敬称略)
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