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オープンDの音色を追って 31
(約5分で読めます)
皆さん、中秋の名月はご覧になりましたか?
当日は残念ながらちょっと雲がかかっていました。
この季節はしばらく月が驚くほど明るいので、仕事の帰りに電車の窓から見るのが楽しみです。
前々回、トミーの手記から『一人で行くさ』がエリック・クラプトンの『Easy Now』の影響下にあると判明したことを書きました。
GAROの曲には洋楽にインスパイアされたものが数多くあります。
『たんぽぽ』はドノヴァンの『ラレーニア』。
『涙はいらない』はビージーズの『メロディ・フェア』だそうです。
……そうですかね?
個人的にはそんなに似てるとは思いません。
『ビートルズはもう聞かない』のアウトロにはビートルズの『She Loves You』の一節が入っています。
マークfromGAROの『四つ葉のクローバー』では、ギターで『And I Love Her』の一節が弾かれています。
私はこれまで洋楽をほとんど聴いてこなかったので、元ネタがわかっても「あ! そうか!」とはならず、新しい音楽を知って驚くばかりです。
マークのBlogには「今週の一曲」という項目があります。
それを読んでいると、とてもたくさんの洋楽について書かれています。
今日の「今週の一曲」はロッド・スチュワートの「マギーメイ」です
この曲はトミーが ガロ で演ろー! 演ろー! と言っていて結局演らなかった曲でした…
いつかliveで演って見たいです
ガロ結成以前&ヘアー終了後…
その谷間の季節、トミーとマークは港区麻布にある「ジョワ」と言う小さな店で毎晩弾き語りのアルバイトをしていました
その時によく歌っていたこの曲
想い返すと…この曲が一番「チップ」が飛んでくる率が高かったような気がします(笑)
金額? だいたい「一万円」でした あは!
そして…終わったあと トミーと 二人で仲良く分け合ったものです(笑)(^^)
前置きが長くなってしまいましたが…
今日の「今週の一曲」はサイモン&ガーファンクルの「スカボローフェア」です
S&Gも素晴らしいですけど T&Mもなかなかでしたよー!(^^)
今日はクラプトンの「レイラ」です
クラプトン&トミー…どうしても イメージ が結びついてしまいます
マークはどちらかと言えばジミヘン派でした(笑)
二人ともギンギンのロック少年だったのに…
のちに フォークと呼ばれてしまいました(笑)
聴きましょうエリッククラプトン「レイラ」
ガロ2でイアン・マシューズ・コムフォートのウッド・ストックにするかマイ・レディにするか皆でもめたのですが、結局マイ・レディをトミーが歌う事に決まりました
或る日のこと…
とある地方都市のコンサート会場の控室で…『この曲』を弾いて歌っていると陽水がのこのこっとやって来て…一緒に歌い始めたのです(笑)
ちなみに控室は畳部屋…よってあぐらをかけないマークは横座り状態でギターを抱えて…!(笑)
途中のオーケストラレーションが素晴らしく文字通り「夢の世界に」マークを誘(いざな)うのでした…
後半のサビ・パートはもちろんマークが上(笑)陽水が下でした(^^)
後半部分…
『この曲』の最高潮!部分「わーー!!」っと叫ぶところに来ると…
解ってるね!? ここが『この曲』の勝負所だよ!! っと言わんばかりに目を大きく見開き…大きく縦に首を振って「マーク! いくよー!」っと陽水
歌終わって…
「マーク!いいね!凄いね!」と言う言葉が陽水の口から発せられたのを憶えています(笑)
ふと…今から思うと…
『この曲』を最初から最後まで歌い切る人は果たしていたのかな??…って
陽水&マークだけだったんじゃ無いのかな…? なんて思っちゃったりしちゃってます…(^^)
聴いてください
「今週の一曲」
ボール・マッカートニー/アルバム「ラム」より『バック・シート・オブ・マイ・カー』
井上陽水とマークのデュエット! なぜ控室。なぜ観客の前でやらなかったのか。もったいない。
アルバム『CIRCUS』収録の、GARO唯一のインストゥルメンタル曲『綱渡り』については、
ピーター・フランプトン&ジェネシスを忘れてました
トミーが→ピーター・フランプトンの所属していたザ・ハードの「二人だけの誓い」いいよね……って言ってました…
♪ー♪ 教会音楽を連想させるそのメロディー……よく憶えてます……でもトミーが口ずさむそのメロディーを聴いただけで「実物」は聴いたことは有りませんでした
今日初めて聴きました…
でもそれは「二人だけの誓い」ではなく「フロム・ザ・アンダーワールド」でした…
「綱渡り」は素晴らしい曲です…
何でこんな曲作れるんだろう…
当時そう思ってました
曲を「参考にする」&「真似る」はいろいろあります
それはそのアーティストに対するリスペクトであり、憧れでもあるんです
マークも様々な曲を真似て来ました
オーバーに言うと、そのアーティストの魂を受け継ぐ…音楽的な思想を受け継ぐ…と言ったようなものなんです…
この事はかつてジョン・レノンも同じ事を言ってますね
今「綱渡り」をピーター・フランプトンに聴かせたら…何て言うだろう…
これは確かに似ていると思いました。
『From The Underworld』はギリシャ神話のオルフェウスとエウリュディケーのことを歌っているんですね。
一方、『綱渡り』には歌詞がなく、サーカスという枠組みの中に入れられた曲なので、後半に入るコーラスが命がけの綱渡りに対する賛歌、鎮魂歌という感じに聞こえます。
ですから印象がかなり違っていて、トミーのオリジナルになっていると思います。
アルバム『三叉路』収録のマークの曲『夜間飛行機』には「サスティーンの効いたツインギター」が入っています。
これはクイーン、ブライアン・メイへのオマージュだそうです。
サスティーン。知らなかった用語です。
サスティーンとは、音の発生後、音が途切れるまでの余韻を意味する。
「音の保持(サスティン)」をオン/オフするサスティンペダルというものがあり、これはピアノのダンバー・ペダルの機能を電子楽器に応用したものと考えられる。(音楽用語辞典より)
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(つづく)
(文中敬称略)
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