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なんとなく、なんだが。これからWebtoonはおそらく、構成の仕事が必要になってくると思うんだよ。コンテとかネームもなんだけど、構成。私は構成作家をやってみたかったんだ。脚本も習ってたし、長編得意だ。Webtoonでは、構成がてらネームの仕事をやっている。

なんで構成かといえば、構成が無いことじたいがわからない、みたいになっているように見えるからだ。無いことがわからないのは、構成は目に見えないから。目に見えないし表面ではないから多くのひとは構成がどれなのかがわかっておらず、わからないから最初から無いと思ってるんだけど、あるんだ。見る人が見ればわかる。物語の骨格がきっちり見えている。

構成を世代間で教えるのは難しい。昔は伝授するシステムがあった。たとえば、漫画賞に応募してきた若い子に、何度も何度も16pや32pの短編のネームを描かせて指導する。その指導する編集さんはまだ若い子で、その若い編集さんを指導する年配の編集さんがいる、と言った具合にだ。ネームの読み方、ネームの直し方を学んで次世代に伝授していく場があったんだけど、今はネットであんまりない。ないと、伝授されてたものじたいが最初から無いみたいになるんだけど、それがわかるひとはわかる。ド素人には、物語の骨格じたいが見えない。

長編は何度も何度も短編を作ってその基礎力を土台に作らないとうまく作れないんだ。かなり専門家による専門的な指導がないと難しい。最初からうまく作れるひともいるけど稀だ。そんな当たり前のことが伝授されない。

そのうち、それに気が付いたひとたちが、やっぱ構成入れないとダメだ、Webtoonたいてい長編だし、40話以上になると訓練されてないひとがやるとたいていダレてきてしまうな、という話になって、構成入れてくる。それまでに数年かかるのではないか。

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