そもそも日本でナオミ・クラインの『ショックドクトリン』翻訳出版したのは岩波書店じゃん。ショックドクトリンは新自由主義シカゴ学派。

以下、紹介文引用。

戦争,津波やハリケーンのような自然災害,政変などの危機につけこんで,あるいはそれを意識的に招いて,人びとが茫然自失から覚める前に,およそ不可能と思われた過激な市場主義経済改革を強行する.アメリカとグローバル企業による「ショック療法」は世界に何をもたらしたか.3.11以後の日本を考えるためにも必読の書.


■編集部からのメッセージ
 本書は,2007年秋に刊行された"The Shock Doctrine――The Rise of Disaster Capitalism"の待望の翻訳です.
 著者のナオミ・クラインは1970年生まれのカナダ人.「罪びとの罪を糺す天使」とまで呼ばれる気鋭のジャーナリストです.本書でクラインは,アメリカの自由市場主義がどのように世界を支配したか,その神話を暴いています.ショック・ドクトリンとは,「惨事便乗型資本主義=大惨事につけこんで実施される過激な市場原理主義改革」のこと.アメリカ政府とグローバル企業は,戦争,津波やハリケーンなどの自然災害,政変などの危機につけこんで,あるいはそれを意識的に招いて,人びとがショックと茫然自失から覚める前に過激な経済改革を強行する…….
 発売後すぐ,絶賛する反響が世界的に広がり,ベストセラーになりました.すでに三十数カ国版が,発売済みもしくは発売予定となっています.「この本が災害後の日本の状況を参考にして書かれたのではないかという錯覚さえ感じてしまう.いまこそ日本で読まれるべき本ではないか.邦訳はまだか」といった声が編集部にも届いています.3.11以後の日本を考えるためにも必読です.ご期待ください.

もう数年前だけど、新自由主義は流行して「敵は資本主義だ!うわあー---!!」みたいなブームが出版界にあった。新自由主義が見えると今後の社会のありようはどんなんにしようか、という話になって、たいてい宇沢弘文に行く。あと若くてカジュアルなところだと斎藤幸平とか。斎藤幸平の本とかそこから数年間ずっとベストセラーじゃん。一時期マルクスの資本論が流行したの、新自由主義のせい。宇沢さんは新自由主義提唱者のミルトン・フリードマンと同じシカゴ大学出身なんだよね。宇沢さんの娘さんがよくこの件インタビューされてた気がすんだけど。

私が好きなのは平川克美さんの『グローバリズムという病』。新自由主義はグローバリズムとも呼んだりするから。同じくグローバリズムを扱った高城剛の『分断した世界』。新自由主義って全然左右関係ない話なんだけど、Twitterのリベラル陣営のひともすごい言ってるよ。河野真太郎さんとか大門さんとか有名だよな。まだまだいたと思うけど。

政府の上に多国籍企業が位置して支配、国民主権が侵害される、というコーポラティズムは、2015年までは普通にテレビで紹介もされてたから、テレビ番組の動画が今もYoutubeに残ってる。堤未果が解説している。横に三橋さんがいて、党派性的にはおかしいんだけど、この辺本来反発しないといけないのは保守だからね。日本の保守は親米すぎてそれこそ機能不全ですよ。きちんと新自由主義に反対しているのは一水会みたいなアンチ安倍政権の保守だよね。新自由主義のコーポラティズム、こんな有名な話なのに、ぜんっぜん認識されないのなんでだ??認識してる人としてない人の差が激しいんだと思うな。一種のフレームだからね、新自由主義って。しかし、フレームが認識されないと抵抗運動も的確にできないんだよ。

という話を何年も何年もしているんですが。もう飽きたっつー勢いで。

三橋さんはいまだによくわからんひとだ。ショックドクトリンに言及するわりに虎ノ門ニュースとかに出てるひとなんだ。ショックドクトリンよくわかってて自民党にすり寄るその神経がわからん。MMTもわからないが。

日本の新自由主義の父は竹中平蔵。こんなかんじでショックドクトリンやる気満々のへいちゃんを見てくれ。

竹中平蔵は統一教会関連の日本財団下部組織東京財団の元理事。

あの辺の人材も掘ればいろいろ出てきますよー特に原発関連。リベラル系の人脈に入ってくるのは財団のほうなんですよ。グローバリズム(新自由主義の別名)は保守よりもリベラルとのほうが親和性が高いから、リベラルのほうがスコトーマに入って見えなくなってしまいがちなところなの。


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