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自立と依存

自立とは依存先が多いこと。

みたいな話を最近よく聞くようになったけど、結構、自立の定義って時代によって違うらしい。新自由主義は、とにかくひとを自立させようとするんだって。たしかにそうかもな。女の自立からサラリーマンの自立から社会的弱者の自立。果ては国からの自立。年金ももらえると思うな。自立、自立と自立を美化して謳う。いったい私、どこまで強くならねばいけないのだ、とよく思っている。てゆうか、どこまで守ってくれないのか。税金払ってるのに。考えてみればすごいおかしい。

私は仕事が好きだ。好きで続けてるんだけど、私のこの仕事への執着は、ただ好きなだけでなくて「仕事を持っていたい」という執着もすごい。それには、私の生い立ちも関係している。

依存先が多いのは弱者の生き方だ。実際、私はずっとそうだった。両親がおっそろしく頼りにならないので、結婚、出産しても実家というセーフティネットが無いから仕事を辞めないし、仕事の取引先は常に複数。最近にいたってはジャンルも複数。ひとつのことを極められないので能率が悪いことはすごくよくわかってるんだけど、弱者でセーフティネットが貧弱だから、ひとつに絞ってそれがダメになることがとてもおそろしく、しかたがないので依存先を増やす。結果、「自立してる」と言われるんだけど、これは本当に自立してる状態なのかな?社会システムの口車に載せられてるだけなのかも。私がわりと細かく勉強しているのも、自分が弱者の自覚があるせい。中年になった今でも全然、弱者根性が抜けない。

つまみ食いの多い人生だった。まだ終わってないけど。

そんなわけで最近はすっかり「自立」とか言う言葉にも懐疑的だ。自己責任という言葉は、川の上流から流れて来て下流が受け止めるはめになっている。

そんなことを考えつつ、ここんとこはひとり明石順平キャンペーン実施中。明石さんわかりやすい。弁護士なせいかな。データ分析の鬼。意外にも日本は低負担中福祉国家で、SNSだとなんとなく高負担低福祉だけど、それはデータ上、違う、という話がすごい面白かったなー。

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