見出し画像

昨日言っていた話、実はネット上で読むことができる文献がすごく少ないんだ。私が知っているのはハーバービジネスオンラインの大沢真理教授のこの記事。ハーバービジネスオンラインは鈴木エイト氏の記事も有名で、2019年から統一教会の件連載していたんだけど、一度訴訟おこされてだいぶ記事を削除したよね?そのとばっちりか、この記事もPC版は削除されてしまって、ネット上にこれしか残っていない。

大沢真理さんは東大名誉教授で政府系シンクタンクのトップだったひとだ。かなりの大物だ。

ネオリベラリズムとフェミニズムの関係
――より大きな視点で、ネオリベラリズムとフェミニズムの関係についてはいかがでしょうか?大沢:表向きのネオリベラリズムは、性別や肌の色や年齢に関わらず役に立つ人間を使うということを意味します。しかし、現実にはどの国でもネオリベラリズムはそれだけでは推進できず、新保守主義とセットになっていることが多いです。  新保守主義の政治家が、ネオリベラリズムの旗を掲げて「既得権」(※5)を壊したいが、自分たちの支持基盤である保守的な人達の生活も掘り崩すということになりかねないという時に、移民の問題や異なる宗教への不寛容、伝統的な家族の価値や男らしさ/女らしさなどといった概念を必要以上に強調することになります。なので、理論的にどうあれ、フェミニストにとってネオリベラリズムとは簡単に手を組める相手ではないのです。  ただし、日本はジェンダー格差が酷すぎるので、小泉政権時のように限定的に協力して進められたシーンもあったと思います。 (※5) ネオリベラリズムがいう「既得権」には労働組合などが含まれる

記事から引用

書籍だと、さんざん紹介しているがフレイザー。

新自由主義の教科書的なハーヴェイの本に入ってる、渡辺治氏の論考もだいじ。

また、

2000年代のネオリベラリズムとフェミニズムの関係を書いた菊地夏野先生の書籍と、

ちょっとマニアックなんですけど、

このムックに載っている、菊地先生の

『フェミニズムは右傾化したのか?~ネオリベラル・フェミニズムの世界』

という名の論考か。

ファリス&ロッテンバーグは次のように批評する。フェミニズムとネオリベラリズムの収斂は、単にネオリベラル資本主義がさらなる資本蓄積の強化のためにフェミニズムの用語を組み込んだこと、またフェミニストが唯物論的批評を止めたことによりそれが促進されたことだけではなく、むしろ、政治的合理性としてのネオリベラリズムが私たちの生の領域をますます植民地化し、私たちの思考や振る舞い、欲望を形作っていることにある。(Farris & Rottenberg 2017:10)資本主義は「女性活躍」を利用する。だがそれだけではなく、私たちの生の領域自体がネオリベラリズムに侵食され、内面から蝕まれているため、「平等」や「解放」よりも「活躍」や「競争」「成功」を目指すネオリベラル・フェミニズムが生まれたのである。

上記菊地夏野氏論考からの引用

ここまで言っておいて、菊地先生はトランスジェンダリズム推進側、TRA側でTERFを差別主義者と罵っていたので、アカデミズムでよほどの同調圧力あるんではないか、と思っていたんだけど。

他にもちらほらとネット上で読めるフェミニズムの論文で、それっぽいの見かけたかなあ。

トランスジェンダリズムのほうも数年前から観ていたが、アレは新自由主義だ、と言う噂があった。ものすごいネットリンチとセットだった。女性のためにある思想が、レイプの不安を口にする女性たちに、あんな酷いリンチを正義の名のもとにやってしまって、禍根を残さないわけがないだろう。どうかしているとしか思えない。下の記事のような騒動は以前からチラホラあるんだけど、今報道されてる段階でなんか煽られている感ある。TRAは自民党のネトサポとやっていることがだいたい同じだが、ネトサポの100万倍くらい怖い。この書籍も大変な妨害工作に遭ったあとにようやく発行された。その後に、多くの日本人、特に女性、特に小さい子供の母親たちが、女性トイレを無くされたことに驚いて騒ぎになってからは、すこしおとなしいようだけど、今現在でもTRAとTERFの凄まじい激突がtwitterの深部で繰り広げられている。欧米から輸入されてきてる時点でなんだか怪しいんだが。認知戦じゃね?あれ。

まあ稲田さんが言ってる段階で、なんかおかしいな、ぐらいは思わないといけなかったのではないか。トランスジェンダリズムはTRA側もTERF側も壺がびっちり。

私が観測してるのでは、こんなかんじ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?