ただの日記
縦スクフルカラーの件、消しておいたんだけど、なぜかって今ちょうどやっていてデリケートな話だからです。しかも片方は取引先が揉めていてどーなるのかわからん。
私は人生のほとんどがフリーランスだったので企業がよくわからない。短大時代から漫画家のアシスタントをやって、その後、ちょっとだけ就職したことがあるんだけど。なんというか、逆輸入な経歴だ。就職と同時にデビューしたんだけど、一年兼業OLした後にもう一度専業の漫画家になった。就職したとき「サラリーマンのほうが漫画家よりも性格が強烈」と思った。サラリーマンである編集さんも漫画家よりアクが強いひとのほうが多い。漫画家ももちろん人によるんだけど。
企業内が揉めるときは不条理がもとだ。どうしても飲み込めないような不条理に直面して、飲み込まないと日常業務が進まないから飲み込む。1年間のOL時代の間に常務が突然死した。不条理多すぎてストレスなんだろうなーと思った。ああいうサラリーマンは多いんだろうな。そして、不条理を飲み込みすぎると人格も不条理になりがちだ。だから、より組織の不条理を飲み込んでるサラリーマンのほうが個人事業主よりもアクが強くなりがちなんではないだろうか。飲み込みきれない場合、ストレスによる病気や自殺になる。
その極みが第二次世界大戦。日本国内で300万人、国外で2000万人以上、人が死んだ。
ほとんど8割がた、淡々とあの悲惨な戦争の敗戦までのいきさつを説明している本なんだけど、8割過ぎたあたりから、いきなり日本軍の異様さをデータで分析している。それがもんのすごく怖い。
プロパカンダで日本人を集めて満州へ送り込んだ組織は国から補助金をもらっていた。そしてめっちゃ民間人見棄てて軍だけ帰って来た。
とか、
全体の戦死者が多すぎて敗戦しかけてるのが日本国民にバレないように、いろんな姑息な情報工作で誤魔化して
たり、
だいたい国レベルで見て敗戦が決まったあと、なぜか戦死者全体の9割が死んでる。
とか、
敵国捕虜を殺す割合はあのホロコーストやってたドイツ軍が1%ちょっとなんだけど日本は40%近い。
とか、
他国は戦時中、国民が飢えないような施策をとって、下手をすると戦時中のほうが食べ物が多かったりするんだけど、日本はそういうのまるっと無視して国内外の日本人に餓死者が大量に出る。
とか、
国民が猛烈に飢えて死んでるので、他国から強制労働で連れてこられたひとたちが餓死してても、もはや記憶にも記録にも残らない
とか、
とにかくそんなデータがひたすら並び、日本民族の異様さが浮き出てくる。それに関して加藤陽子教授の分析と解説はこんなかんじ。
日本国民が日本政府からびっくりするほど人間扱いされてないので、その不条理が自分より弱い人間に叩きつけられやすく、他者を人間扱いできずに虐殺する。
わかるー。今とあまり変わっていない。そりゃ加藤陽子教授を学術者会議から抜かすなって思う内容。
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