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日米関係の本

この10年で相当書籍を読んだ気がする。もともと読むほうだったんだけど、この10年は政治と経済を中心に読んでいた。政治と経済って言っても、書店でベストセラーになるような書籍と、その参考文献でよく見かける本、とかだ。SNSでおなじみの著者のかたも多く、白井聡、堤未果、山崎雅弘、矢部宏治、安富歩、適菜収、秋嶋亮、孫崎亨、有馬哲夫、有馬学、加藤陽子、山室信一、大塚英志、安丸良夫、苫米地英人、中野剛志、平川克美、内田樹、高城剛、ナオミ・クライン、デイビッド・ハーヴェイ、ナンシー・フレイザー、エマニュエル・トッド、小泉悠、宮台真司、本間龍、明石順平、吉田繁治、小島毅、宇野重規、役重善洋、鳩山友紀夫、早尾貴紀、深尾葉子、等。敬称略。

左派リベラル中心だが、まれに右派も読む、というか、適菜さん、宮台さん、中野さんは、アンチ安倍政権だけど思想としては保守だった。長年リベラル陣営で情報収集してると、アンチ安倍でくくっても全然一枚岩ではない、というか、保守も多いことがわかる。思想も意見も全然違うけど、アンチ安倍政権でやんわりとまとまってたのがリベラル陣営、みたいなかんじか。読んでるところわりと手堅いところだと思う。秋嶋さんとか苫米地さんとか突拍子もなくってなんか言われるかなあー。加藤陽子さんってどちらかといえば保守?IWJの岩上さんやトッド、最近反米左派すぎて陰謀論者って言われてるけど、かなり前から知ってるし、昔から反米で一貫してる。たとえば戦後の憲法に関してGHQがどのくらい関与したか、オデッサの虐殺はあったか、みたいな話でムラがあっても、リベラル陣営でのコンセンサスみたいなのはうすらぼんやりと存在する。いきなりレイシズムや歴史修正主義的な話は無いし、人権にも配慮が厚い。

だいたいベストセラーばっかり読んでるから、どの作者さんもこのジャンルでは売れてるんだけど、特に矢部宏治さんが有名だったし、売れたと思う。大ベストセラーを何回かかましていた。講談社でも何度もキャンペーンがしかれてて、見かけた。日米関係に特化してるひとだ。

矢部さんは元博報堂のひとだ。下の講談社の『知ってはいけない』のほうが有名なんだけど、私にとっては集英社インターナショナルから出版されていた『日本はなぜ基地と原発を止められないのか』のほうが印象深かった。すごく売れたから、講談社アルファ文庫に引っ越ししたのよね。矢部さんの著作物はだいたい読んでる、かな?『知ってはいけない』はあまりにも売れてコミカライズされて驚いた。とにかく、政治ジャンルでは猛烈に有名な書籍だ。売れていれば正しいとか陰謀論ではない、と言う気はないんだけど、それにしたってメジャーすぎる、みたいな人。

ところで、沖縄高江のこの事件、覚えておいでだろうか。機動隊と住民が衝突した。これが2016年。沖縄に嫁いだ元同級生が現場にいた。

矢部さんの『日本はなぜ原発と基地をやめられないのか』が出版されたのは2015年。私が読んだのは2017年だ。Amazonで記録が出てくる。沖縄高江の時期にちょうど出版されて私が読んだのだ。

米軍基地は当然なんだけど、原発も米軍関連施設、という。その話、別に矢部さんだけではなくて、書籍がたくさん出ている。無数、と言っていいほどだ。こちらは、鈴木達治郎さんという、長崎県核兵器廃絶研究センター長の本。

日本の原子力の父・正力松太郎はCIAのエージェントだったんだ。今話題の国際勝共連合の岸信介と同様。

こんなの、言ったら怒ってくるひとがたくさんいるんだろうな、って思って怖くて長年言えなかったんだ。言えばいつも怒られてきたので。でも今はもう、カルトの件もだいたい毎日テレビでやってるし、この辺の書籍って政治ジャンルではベストセラーだし、そもそも日本人が知らないといけないことだ。いや、知ってるひとはすごく多かったのだろう。なにせこの辺の書籍、書店ベストセラー出しまくってたからだ。大型書店で一番売れに売れてたので、何百万人と知ってるひとはいたんだろうが、いままで怖くて一部の政治クラスタのひと以外は、SNSで言えなかったんじゃあないか。いきなり攻撃してくる人が、たくさんいたからだ。統一〇会の件が表ざたになって、一応その辺が静かになった気がするんですけど。こんな話をして知識マウントとってるみたいですけど、むしろ怖くて何年も話ができず、抑圧が猛烈にすごくって、でもようやくできるようになってきた、というかんじ。政治ジャンルの書籍ってだいたい1000円以上で高価だけど、ベストセラーだと数十万部から数百万部売れる。読者は数百万人規模でいるはずだ。ここのところ、カルト報道の件で「情勢が変わってきたな」と思うことが増えてきた。あきらかに流れが変わってきたので、言いやすくなってきたのだ。

あと、この辺まるっと陰謀論にするには、証拠ありすぎだし書籍出すぎだし、講談社とか集英社が出してる書籍を陰謀論扱いかー……みたいなのある。逆に、この書籍に書いてある日米関係が陰謀論ならば、推しに推しまくっていた講談社と集英社に文句言ってください。私ではなく。統一〇会の件が大騒ぎになる前だったら、この辺を陰謀論だって言われて信じるひともいただろうけど、今はどうなのかな……?統一〇会じたいも、米軍基地と原発関連で出没する有名なカルトだったから、昔から知ってたんだ。米軍に関係しているところに、いつも普通にいるカルト。下部組織含めて。プロパガンダ担当で暗躍している。沖縄と福島に関係しているジャーナリストや弁護士さんならみんな知ってるだろう。そのくらい、関わっている人たちにとっては、むちゃくちゃ有名な話だったのだ。統一〇会。

今、カルトの件で大きく日本政治は変化していて、戦後最大の転換期に突入している。その流れはいつも、日米同盟を指さしているような気がしてならない。

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