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オードリー・タン

最近オードリー・タンのインタヴュー集を読んでいて面白い。

たしかに哲学だコレ。最近哲学の本が面白い。『反脆弱性』の話もすごく面白かった。じわじわと人生を変えられた気がする。

なんとなくぼんやりと思ってたんだけど、みたいなことを、きちんと言葉にしてくれた挙句、機能として差し出されているかんじで、この通り生きてみたい、みたいな気になる。

最近宮田登の民俗学の本を読んで、新自由主義を精神面だけでも脱するにはどうしたらいいんだろう?って考えたときに、前近代に戻る、みたいなことを考えていた。もちろん前近代は野蛮だったうえに死にやすく全然パラダイスではないんだけど、それでも新自由主義社会でどういう心持で生きるか、というその問いの答えを、前近代の精神性に答えがないかを考えてしまっていた。しかし、オードリー・タンのはなんていうか、新自由主義を脱するのに必要なのは、

人類の精神文化面での進化。

みたいなかんじのひとだ。人の知性を信じている。

ひとが間違いを犯すのは知性よりも感情をとるからだ、みんなで話し合いながら、高めあいながら生きていけば、きっと人類は大丈夫☆みたいな、そういう希望が見える本。現実の世の中はいさかいと戦争だらけで、あと意外と陰謀だらけで、腹の探り合いしてるかんじなので、そんな、みんなで良くなっていこうね、問題を解決していこうね、みたいな話は机上の空論なんだろうが、それでも、人を動かすのは希望なのだろう。台湾はこんなリーダーがいて本当にうらやましいなあ。あまりにも希望が見えないまま暗中模索してたから、いきなり希望の光を見せられて眩しいぜオードリー・タン。彼女の本をもっと読んでみたくなりました。

そして、もっと希望が見たい。

哲学の本、面白いなあ。

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