機能と成熟
「社会の枠からの逸脱の機能としてのエロ漫画」
だったんだと思う。私が社会から逸脱してるのは、やはりエロを20年以上描いてしまったからだろう。普通はそんなに描くもんではないからな。漫画家だって何十年もやる仕事ではない。何十年もやっているひとたちが生き残ってるから、漫画家は何十年もやるのが普通だと思ってるだろうけど、それは違う。特に女性の漫画家は、30歳ぐらいまで、とか、結婚出産したら辞める、とかが普通だったのだ。それがたった20年前。新自由主義で社会が変わり、その結果20年以上もエロを描き続けてしまったのだ。
全然他人がなに見えてるのかがわからない。今もよくわからん。
ただ、エロが公に出ると社会を壊してしまうんだろう。社会の枠が壊れると、細胞膜が溶けてしまった細胞のように、中のものが守られない。中のものを守るために、維持するために、膜というバウンダリ、境界線は必要だったのだ。それはグローバリズムでもトランスジェンダリズムでも言える話で。
それを理解できることが、社会的に大人として成熟する、ということなんだろうな。
すでに膜は溶けてしまったから、どうするか。また正常な膜を作って、健全な細胞内を作るのか。それとももうそれは無理だから、グローバリズム、あるいはリージョナリズムに適応しようとするのか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?