英語でHistoryというのは歴史っていう意味だけど、His(彼の)とStory(物語)がくっついたものだ。

という本を昔読んだんだけど、タイトルが全然思い出せない。フェミニズム関連の書籍だったと思うんだけど、全然出てこない💦超うろ覚えなんだけど、内容はこんなかんじだ。

歴史というのは勝者に改竄されている。だから、女性はHerstoryを語らなければいけない。それがフェミニズムにとってもとても大事なことだ。

という話だった。書籍じたいは古代ギリシャ神話の本だ。我々が馴染んでいるギリシャ神話っていうのは、本当は古代ローマ帝国で作られたローマ神話なんだけど、古代ギリシャの神々を改竄してるから、便宜上ギリシャ神話と呼ばれているんだってさ。古代ローマは強烈な家父長制の帝国だった。特に女神の改竄がすごくって、ゴルゴンやメデューサはローマでは化け物扱いされてるけど、もともとはその土地で信仰されてた女神、みたいなかんじで、次世代の勝者によって敗者側の神話が改竄されていく過程を追っていた。うろ覚えすぎて、雑だ。ごめん。

日本神話である古事記や日本書紀も同様の考察がなされてる。編纂した民族は制圧した他民族を化け物や悪魔にして、討伐したのは悪魔だったから、と言い訳する。神話っていうのはプロパガンダの原点なんですわ。逆に、制圧された側、支配された側、植民地になった側の物語というのは、断片が伝わるだけで全体としては残らない。さんざん叩かれて消えてしまう。Twitterでまさに起こっていることだ。現代のハイブリッド戦における情報戦・認知戦のプロパガンダの応酬っていうのは、彼の物語と彼の物語のぶつかり合いだ。

やおい論っていうのは、女性の側の物語なの。

女の側。負けた側。支配される側。弱い側。制圧される側。植民地の側の物語。Herstoryだ。だから好きなのだ。ずっと私が追いかけていたのはそこだ。だから、今でも聞き取ってるのは彼の物語ではない。負けた側の物語、彼女の物語の断片を聞きとっている。大国と大国の話じゃなくて、実質植民地のほうですよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?