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日銀為替介入が入った。

安倍さんの亡くなり方も常軌を逸していたし、その後のカルトと政治家との癒着も常軌を逸しておりましたが、実は9年くらい前から始まった異次元金融緩和と、20年以上前に始まった新自由主義も常軌を逸していた。

しかし、「常軌を逸してないもん!常軌を逸してなんか、ないんだもん!」的なプロパガンダが出てて、常軌を逸していることすらもなかったことにされていた。こっちもなんだかあまりにも長いこと常軌を逸してるのが普通だったので、すっかり常軌を逸してる状態に慣れてたんだけど、最近ようやく痛み止めの麻酔が切れてきたかんじがする。安倍さんが亡くなってからというもの、はっきりと「ああ、麻酔が切れてきたな」というかんじがする。

異次元金融緩和に関しては、円安。今回の為替介入は、「絶対国債金利はあげられませんよ」という話に等しく、もう今後もどうなるのかわからない。いや、今後、のらりくらりと為替介入して欧米のインフレが落ち着くのを待って、意外となんとかなりました、としても、「国債金利はあげられないんだな」という事実は変わらない。プラザ合意2.0みたいなことがあって、ドルの切り下げでまた強烈な円高、みたいなことが起こったとしても、金利は上げられないんじゃん、みたいな事実は変わらないのだ。

ずっと、「インフレになったら国債金利をあげればいいだけの話なんだから、財政ファイナンスなんかやっても大丈夫」という話だったからだ。いや、どっちかといえば「これは財政ファイナンスじゃないんだもん!財政ファイナンスって言ってるやつバカ!!」と言ってた。体面上、そういう話であった。しかし、やっぱり金利あげられないんじゃん、って、誰しもが理解した。だから為替介入したんでしょ。金利を上げられるって話だったけど、本当は上げられないから、指値オペと為替介入やったんでしょ。あれだけ執拗に否定してたけど、それってやっぱり財政ファイナンスだったんじゃあ……?

常軌を逸している。

頭を抱えるわ。なんだか。国民に豪快に嘘をついていたのはたしかだ。嘘ついてたじゃん、みたいな話をまずしてもらいたいのに、嘘じゃないもん、嘘じゃないんだもん!!というかんじの、まるでちっちゃい子が地団太を踏むかのような嘘がネットは強すぎて言えない。言いづらい。そのことにまた驚く、というか、途方に暮れる。

今、投資家たちは、「焼け石に水」と言ってるひとが多い。何度も為替介入があるのかもしれない。アメリカと相談したのかもよくわからない。今後はどうなるのかわからないけど、「日銀も財務省も、私たちに嘘ついてたのか。いや、たぶん嘘なんだろうなとは思ってたけど」みたいなほうが精神的にインパクトでかいな。ちょっとげんなりしちゃった。

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