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目くらまし

藤巻さんはハイパーインフレが来る、と言い、MMTは、来るわけがない、と言い続けて10年ぐらい経ってる。もうこの話、本当に長いのだ。10年前に外貨に換えていたひとは、この円安と、他国では正常に起こっていたインフレの銀行利子とその福利でべらぼうに儲けている。通貨と反比例に動きがちのゴールドとかもだ。ゴールドなんか20年前と比べると数倍になっている。藤巻さんがハイパーインフレの話をしはじめたのって20年ぐらい前だったような気がするんですけど。

それがすごい引っかかるんだよね。

まるで、巨大な目くらましのようだ。ハイパーインフレが来る来ないで大喧嘩している間に、隠れ円安と「長年インフレがほとんど起きなかった」という理由で通貨価値が猛烈に下がってるんではないだろうか。

そんで、結果的にやっぱりハイパーインフレの時の対処と同じで、それをしてないと大損こいてるわけ。ハイパーインフレは来ないけど。ハイパーインフレが来なければなんでもいい、みたいな話になっているけど、全然そんなことはない。円安は為替の額面上だけの話ではない。隠れ円安だってあるのだ。だから今51年前の実質為替レートになってるんでしょ。金融抑圧は緩慢なデフォルト、と言われてるんだけど、10年後の結果はハイパーインフレと同じ。10年という長い歳月をかけて通貨が暴落している。多くの日本人がそのことに気が付いた瞬間、キャピタルフライトが大量に起こってまた円が暴落してしまう。それを防ぐための、なにかそういうトラップなんじゃなかろうか。うさんくさい匂いがすごい。


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