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※『ウォーキングデッド』のネタバレ注意!!シーズン10最後まで観てないひとは読むな。







キャロルが好き過ぎてヤバイ。

最初のほうは夫からのDVにじっと耐えてるんだけど、死んでる夫の頭を鉈で叩きつぶしてからのキャロルの働きが目覚ましかった。キャンプに入ればキャンプの母として女衆をまとめ上げ、必要とあれば馬鹿で能天気な主婦のふりをして相手を騙し、女王になれば息子を殺した敵の女帝の生首をとる。タロットカードの女帝を思い出す。とにかく強い。娘がゾンビになって死んでも息子が生首さらされても、それでも生き抜いた。

感情移入したキャラがどんどん死んでいくドラマなので、もう途中から「キャロルが幸せならなんだっていいもん」みたいなかんじで観てる。

結局メンタルもなにもかも、一番強いのはキャロルな気がするんだ。あの話で。ダリルとは肉体関係はないが、ダリルとキャロルの情が、他のどの夫婦よりも最も強く濃いのだろう。死んでも壊れることはない。恋愛でも結婚でもなく、家族ですらないが、なによりも強い絆を描ききった。キャロルへの性差別、主婦への差別もなく、なによりも、誰よりも強い人間として描いたウォーキングデッド脚本チームはすさまじく有能だ。キャロルが関わる神回は多い。なんじゃその神回……!!!?と唖然とするんだ。観終わったあと。

グレンを撲殺したニーガンはだいっきらいで早くこいつが死ねばいいのにぐらいのかんじで観てたんだけど、しだいにニーガンの弱さが描かれていく。弱さを描かれるとこっちも弱い。ニーガンの正義感、狂気、愛情も面白く、興味深く、シーズン11も本当に楽しみ。名実ともに名作ドラマのひとつだ。

アングロサクソンはすごいな。なんていうか、韓ドラとは違う、人間味。

というわけで二周目を観ている。たのしい。たまに韓ドラの『私の国』も観てるんですけど。

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