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私はいたって昔から腐女子だしオタクだ。

少女漫画何十年も描いてるし読んでるしアニメもこの歳だけどわりと観てるよな?だから自分はオタクだとそこそこ自認してるんだけど、

政治とジェンダーのことに関しては、おそろしいほどオタクがなにを言ってるのかわからない、みたいにぶち当たることが多い。

物書き25年やってるから、読解力は人並み以上にあると自負しているんだけど、なんべん読んでも意味がとれない、みたいなときがある。こと、トランスジェンダリズムに関してはそれだ。内面の世界観みたいなのが、違いすぎて、なにを言っているのかさっぱりわからない。どういう心の動きでこのセリフが出てきたのかが、よくわからない。みたいになることがある。

そんなとき、私ってオタクなのにオタク内ではほんと異物なんだよなー……みたく思う。

オタクには顕教・密教・秘教がある、って言われてて、顕教系のオタクがほとんどなんだって。私は密教か秘教だな。オタクすぎて。それは自分でもわかってるんだけど。なんか暗くてどんどん消費するってかんじではないのだ。一度執着すると、それしか見えずに追いかけるし。まあ中年なので、いにしえのオタクなのだろう。オタク内でも理解しあえない、と思うことが多くなってきた。加齢だ。エロもエロけりゃいいわけではない。いろいろとこだわりがあって。

25年くらいエロ漫画描いてるから、下着姿がエロい、みたいにはもうならないんだわ。どれほどまでに乳が出ていようが、股間が強調されていようが、気持ちよさそうな表情していようが、なかなか「エロい」と思えなくなっている。性的さ、セクシーさを、エロい、とはまったく感じられなくなっているのだ。裸なんか特にただのデッサン対象であってエロくない。男女ともにエロいって感じない。体勢がどぎつすぎてギョッとする、みたいなのはあるよ。でもそれは、なんか、エロい、とは違うんだよな。それでも、最近ちょっとそれはエロいな、と思ったのがいくつかあった。

全然エロくない絵で、嫌がってるけどことに及んでいる女子の絵がエロい。

と思ったな。1ミクロンもエロくない系統の絵なのだ。『君の名は』系のさっぱり清楚な絵柄、というか。その清楚な絵柄で、恥辱、という表情をしていたのだ。そういや私は昔からそう感じるほうだ。あの手の、全然性的さがない絵でエロいことを描かれると、そんじょそこらのエロ漫画よりよほどエロい、と感じる。見ちゃならぬものを見た、みたいな気になる。

あと、最近読んだ百合エロ漫画がちゃんとエロい、と思ったけど、なんかこう、劣情系じゃなくって、美しくて耽美ですね、というエロさだった。

あとこの写真。トランス活動家のひとらしいんだけど、わかるだろうか。上半身は長い髪とお化粧で女性的なんだけど、下半身が露骨に男性器の形がわかるのだ。

たぶんこのひと、これがセクシュアリティなんだろうな。両性具有が萌えなんだろうな、という意味で、エロいな、と思った。トランスのトランス活動家って、こういうひとがすごく多いね。パッと見ただけでそのひとの性的嗜好がわかる。見た目からして性的だ。

25年描いてても、まだエロってなんだろう?ひとがエロいって感じるときってどんなときなんだろう?って考えてしまう。うしろめたさがあるときかなあ、やっぱり。あと、奥行き?奥行があるとエロいって思うかもね。もっと先がありそう、みたいなかんじ。


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