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私は子育てに関してほんとゆるゆるで、もうちょっと自分に厳しくあらねば……みたいに反省してしまうほどにゆるゆるだ。好きなことを適当にやらせている。勉強も、一応塾行っててその程度だし。宿題はやれって言うけどそれ以上は遊んでろ、ぐらいなもんで。子供は、だいたいゲームとか落書きとかYoutube観ている。本人も、おっとりしている、というか、なんというか。

うちの子、省エネ設計だな、と思うことが多い。

私が住んでる業界はサブカル業界なので、見えてる世界もちょっと特殊だ、という自覚はある。自営業者の集合体なので、基本勉強し続けるひとたちだし、工夫し続けるひとたちだし、営業し続けるひとたちだし、おおむね肉食系が多い。草食っぽいひともいるんだけど、そういうタイプの作家は学者肌で、学者みたいにずっと書籍を読んでいて、学者級にその分野に詳しい。編集さんたちは大手は高学歴が多いし、高学歴じゃなくてもヒット作ぶちあてたりとかするひとがいっぱいいる。

エネルギッシュなのだ。いろんな方向に。ある意味、ギラギラしてる。逸脱や過剰がある、というか。


最近SpotifyでJPOP聞いてると、何度も『ヨワネハキ』という曲が流れて来て、私はこの歌を『省エネ設計の歌』とよんでいる。

我々の業界、我々の世代の貪欲さとか全然なくって、この辺から下の世代って、省エネ設計だな、と思う。この歌みたいに。

たぶん、こっから上がってくる世代は省エネ設計世代で、それはそれで豊かな文化を形成するんだろうな。


省エネ設計の。



そんで、それはそれでいいのではないか。逸脱や過剰はないけど、そのぶん虚勢はったり競争したりとかもないのではないかな。こう言うと説教されそうだが。

過剰な恋愛とか、過剰な競争とか、過剰な豊かさとか、過剰な成長とか、必要あったのだろうか。

経済爆縮の世代だ。


それ相応の価値観や生き方が、すでに内包されているかんじがするんだ。

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