断言できない
力強い言葉で断言しないひとの小さな声のほうが当たっていた。
この10年、怒涛に流れる言葉の川みたいなのに首を突っ込んで、少しでも価値のある情報はなんだろう?とか、信じられるもんはなんだろう?とか、見続けてきましたが。
思慮深く良心のあるひとの声はとても小さいのだ。
カリスマのあるひともたくさん見てきた。存在がでかい、とよく思うけど、じゃあそれが当たってるか、とか、真実か、といえば、それとは全然関係ない。
専門家だから信じられる、なんてこともなく、工作のバイトさんも昔っからすごく多く、マイノリティへの憎しみを煽るものも多く。とにかくマウントする側につきたい、みたいな獣じみた欲望とか、そういうのも見続けてきて、なにが良かったか、といえば、誠実な人間がわかるようになってきたことだな。
誠実な人間のほうが、迷いがちな世の中だ。
迷ってるから声が小さくなりがち。断言ができない。でも、どうしても声が漏れてしまう。迷っているからだ。
そういう声を聴きとるのが今は楽しい。
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