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キャシー・バーべリアンのストリプソディを読む④

さっきょく塾では、これまで「言葉と音楽」をテーマにゲスト作曲家のみなさんからお話を伺ってきました。今期最後は、「言葉と音楽の実践」ということで、声と言葉の専門家、声楽家の薬師寺典子さんと俳優の中川佐織さんをゲストにお迎えし、キャシー・バーべリアンの「ストリプソディ」を深めていきます。この記事では、2021年3月7日に行われた「薬師寺さんとStripsodyを勉強する会」から、この作品を演奏するにあたって考えるべき点や解釈の仕方についてお二人に語って頂いた内容をまとめます。作品の概要については、「キャシー・バーべリアンのストリプソディを読む①」からご覧ください。

「キャシー・バーべリアンのストリプソディを読む①」
「キャシー・バーべリアンのストリプソディを読む②」
「キャシー・バーべリアンのストリプソディを読む➂」

今期最後にキャシー・バーべリアン「Stripsody」の試演会をやりました。声楽家から見た「Stripsody」、そして俳優から見た「Stripsody」。どちらも多層的で非常に面白かったので、動画ダイジェストでみなさんにも見て頂きたい。

一つの作品が様々な解釈で演奏されることは、作曲家にとって幸せなことだと思うんです。それだけ作品が内包しているモノが豊かだという証拠でもある。一つの作品は、楽譜が作り得ることではなくて、何度も演奏されてすり減ってそのものの枠が薄くなってしまうくらいの時に、薄っすらと全貌が浮き出てくる、というものであると思います。そして、そんな作品をいつか書きたいと願うわけです。

さっきょく塾、今期はこれで修了。来期は4月1日から始まります。来期は「楽器・非楽器」をテーマに楽器とは何か、そして音楽とは何か、をじっくり煮詰めて考えます。塾生さんも非塾生さんも飛び入り参加できるようなコンテンツも準備中です。こちらのウェブサイトからチェックしてくださいね。

それでは、これからもさっきょく塾をよろしくお願いします。みなさまとここを通して繋がれていることを嬉しく思います。ありがとうございます。

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