体育会系的闘病記
1回目のゴールは決まらなかった。
準備が足りなかった。ずさん過ぎた。
2回目も衝動的だったけれど、少しは計画的に実行に移した。
でも邪魔が入り、失敗に終わった。
4回目のゴールが決まらなかった後、自分から望んで合宿入りした。
合宿中は面会も禁止、差し入れも禁止。ひたすら練習に集中。
でも、時々ふてくされて練習をサボり、ゴールを決めたがるもんで、さらなる強化練習のため専用ルームに缶詰にされる。
そこは専用なので、いるのは私ひとり。練習に必要なもの以外は何も置かれず、トイレも備え付けで、24時間電気が消えることはなく、練習を続けているかカメラで監視されている。
普通なら2〜3日で音をあげるような過酷な部屋なのだが、通算6ヶ月もいたツワモノは私ぐらいのものである(たぶん)。
合宿前、合宿中と合わせて6回ゴールを狙ったのだが、1度も決まらなかったおかげで、今も私はいる。
結局1年と5ヶ月の間、合宿した。大学病院というところは急性期しか扱わないので、1年半近くも合宿していたツワモノは、私ぐらいのものである(たぶん)。
ゴール→自殺未遂
合宿→精神科閉鎖病棟へ入院
練習→治療
専用ルーム→保護室
と読み替えてください。
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