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双子との生活

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双子の母としての自分や子どものこと。
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#子どもに教えられたこと

卒業式に思う:思考停止はダサかった

我が子が卒業式を迎えた。 我が子の成長もだけど、学年の子どもたちみんなの成長ぶりに感激し、涙なみだの卒業式だった。 今年度は一学期の始業式が6月という異常なスタートで、夏休みや冬休みは極端に短くなり、行事は無くなるか仕様が変わり、ことごとく「前例にない」1年。その中で成長を支え指導してくださった先生方のご苦労を思うと、親としては感謝の気持ちで、社会人としては尊敬の念で、胸がいっぱいになる。 子どもたちは小学校最後の学年にも関わらず、楽しいはずの行事が無くなってしまい、過

赤ちゃん革命

夫は料理をしない人だった。二人暮らしの時は私が専業主婦だったから、わざわざ夫が作る理由がなかった。双子が生まれなければ、きっと今も料理はできない人だっただろう。 ところが、赤ん坊が二人いるということは、いつまで待っても食事が出てこないということだった。何せ、初めの頃は授乳回数が二人合わせて1日20回超。ベビーは吸う力が弱く、飲んでる途中で疲れて寝てしまったりするので、一回の授乳に20分程度かかる。1人授乳が終わり、寝たところでようやく冷蔵庫から食材を出し、調理を始めたところ

仕上げ磨き攻略法

子どもの歯の仕上げ磨きは大仕事だ。 暴れて抵抗し、体をねじって起き上がろうとする子どもを仰向けにするところからもう既に大変。とにかく大の字に寝かせ、両手両足に自分の足を乗せて動けないように押さえる。 すると今度は口を開けない。左手で下顎に力をかけて無理に開かせ、歯ブラシを入れる。それでも必死の形相で、ガッチリ噛みついて歯ブラシの動きをブロックしてくる。 下手すると20〜30分かかる。双子だから✕2、それを朝晩。今思い出すだけでうんざりだ。 ところがある日。 いつもの

家事は、人の役に立つことを喜びとして知る第一歩

小学4年の夏休み。朝5時半に足音を立てないよう気を付けながら起きて台所に向かった。 鍋にお湯を沸かす。 豆腐を切って入れる。 乾燥わかめを入れる。 急に思い出して煮干しを2~3入れる。 味噌を入れる。 母が起きてきた。私が作った味噌汁を見てびっくりする。とても嬉しそうに笑う。 母の笑顔に満足した私は、もう味噌汁の出来不出来は気にならない。後ろで母がこっそり味を調えていたようだけど、いつものとおり妹とふざけながら朝を過ごす。 朝食の時、「ゆきこもこんなことできる