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森大翔 愛に溢れる次世代のギターヒーロー

3月24日に渋谷CLUB QUATROで、森大翔(もりやまと)のライブ、2nd Tour「Mountain & Forest "愛来(アイ ライ)"」@東京 に行ってきました。

森大翔は、北海道 羅臼町出身、2003年生まれのシンガーソングライター。

小学6年の頃、従兄弟からの影響でギターを始める。インターネットで様々なギタリストから影響を受け培ったギターテクニックと、大自然で育まれた感性から生み出される楽曲を武器に、16歳の時にイギリス・ロンドンで行われた「Young Guitarist of the Year 2019 powered by Ernie Ball」(16歳以下のギタリストによるエレキギターの世界大会)に出場し、英国・米国など100人を対象とする審査を勝ち抜き優勝、世界一に輝く。

卓越圧巻のギター演奏と無垢な歌声、そして独創的なセンスで作詞・作曲・アレンジまでサウンドをセルフプロデュースする新世代の才能。

森大翔オフィシャルHPより

とにかくギターがすごい。リズミカルで軽やかなリフや、流れるように美しいメロディーや、めちゃくちゃ格好いいフレーズなどなど、何を聴いても楽しく幸せな気持ちになるのは、きっと本人が楽しそうに演奏をしているからだと思います。
難解で複雑であろうギターテクを、サラッと披露する姿もカッコ良い。「今からギター弾くからちゃんと見ろよ!」ということではなく、「この曲には、このギターの音色が似合うから入れている」という感じで、曲の中に自然とギターの超絶テクを織り込んでいるように感じられて、純粋にギターも音楽も愛しているのだろうなと思っています。

ギターと共に彼の魅力で欠かせないのが、歌声。まっすぐで伸びやかな声が、歌詞の世界をより立体的にさせていき、聴く人の心の中に溶け込んでいるように感じます。きっと、言葉ひとつひとつ、音楽の一音一音に、勇気づけられたり慰められたりしている人が、たくさんいるのではないかと思っています。

3月24日のライブは、ソールドアウト。700名以上を収容できる渋谷CLUB QUATTROには、彼と年齢の近い10代後半や20代前半から、30代以上で音楽が好きなんだろうなと思われる大人まで、性別や年代も様々な観客が集まっていました。開演前から、あちこちで「もーり!」「やまと!」と、観客同士のコール&レスポンスが自然と湧き上がり、期待が大きく膨らむ中、ライブはスタートしました。

1曲目は「剣とパレット」。イントロのギター音が鳴った瞬間、会場の温度が更に高くなるのを感じ、私も高揚感に包まれてライブを観ていました。楽しそうに歌い、ギターを弾く彼の姿に胸が熱くなる。自身の音楽を愛する人たちへの想いを音楽に変えて次々と披露する彼と、それに歓声や拍手そして拳を突き上げるなどして応えていく観客。双方の愛が行き来する様子は、ライブのタイトルである、"愛来(アイ ライ)"に、ピッタリと当てはまっていました。

3月1日にリリースした配信シングル「アイライ」は、ギターを弾きながらサポートのベーシストとギタリストとダンスをしながら演奏する姿は、微笑ましくもあり、こちら笑顔で音に合わせて体を揺らしていました。

ライブを観ていると、ロックから少しポップな感じの楽曲だけではなく、ブルースやファンクの要素のある楽曲も披露し、その場の雰囲気をガラリと変えてしまう瞬間が何度もあり、彼の音楽の幅広さを感じました。私が何よりも彼の楽曲やライブでも素敵だと思うのが、ギターマニアや音楽マニアのために超絶技術を見せているのではなく、あくまでも「彼の音楽が好き」という人たちーー音楽知識の幅や深さに関係なく、彼の音楽が素敵だから楽しみたい、と思う人たちを誰も置いていくこともなく、純粋に音楽を楽しめる環境を作ってくれていること。
“超絶ギター”という言葉が出てくると、何となくマニアの人たちだけが食いつく、というイメージが出てしまうこともありますが、彼からはそんな雰囲気は微塵も無く、そういった意味でも、まさに新しい時代のギターヒーローだなと思っています。

さて、森大翔は昨年(2023年)にリリースしたアルバム『69 Jwel Beetle』で、第16回CDショップ大賞2024 北海道ブロック賞を受賞しています。私、実は、このアワードの司会を当日しておりまして、授賞式で彼にお会いをしております。
この日は「剣とパレット」を特別に披露してくれました。授賞式は観客をたくさん入れた状態ではなく、どちらかと言うと関係者が並ぶ前でのライブでしたが、ギターを鳴らして歌う姿は、内に秘めた情熱が伝わってくるもので、とても印象に残っています。
CDショップ大賞では、作品やアーティストに対して、店員からの推薦コメントが公開されていますので、そちらもご紹介します。

北海道。知床 羅臼町出身のシンガーソングライターはデビュー作からギターへの愛を超絶的なテクニックで詰め込んだレベル違いの逸品!2003年生まれにしてこの完成度、すでに作詞・作曲にアレンジまでこなしこの先一体どうなるのやらスケールの大きさしか感じません!もちろんギターテクだけでなく、デビュー曲「日日」をはじめ聴き惚れる名曲を早くも生み出しています!
(タワーレコード札幌店 吉原裕也)

CDショップ大賞組合組合報より
授賞式でのワンシーン/photo : Nozomu Ishikawa

今年も大型フェスに出演し、6月にはバースデーライブも決まっている森大翔。ぜひ、一度ライブで彼の姿を見てもらいたいです。
ライブなどの詳細は、オフィシャルHPをチェックしてください。

Spotifyでも彼の楽曲を楽しめます。

YouTubeチャンネルはこちらです。


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