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台湾的音楽 Miss Bac.貝克小姐 優しさの中に潜む情熱に魅了されるデュオ

台湾の音楽を紹介するシリーズ
Miss Bac.貝克小姐

2017年に結成された、ギターとボーカルのデュオです。
アコースティックギターの音色と、優しくも情熱が潜む歌声に心が動かされます。

「4/7」
2020年にリリースされた3曲入りの作品「愛之船」に1曲目に収録された楽曲。穏やかさもありつつも、ドラマチックに展開していく曲に、惹きつけられます。

歌詞は、時の流れの速さと、それでも愛する人のことを想っていることが描かれているようです。
聴く人によっては失恋ソングにも捉えられるかもしれないし、もしかしたらこの歌詞の主人公はこの世には、もう居ないけれど、愛する人のこと想っているかもしれない。

歌詞の内容を見て、心に迫る音楽と歌声なことに納得ができます。言葉は分からなくても、気持ちは通じるものなのだと感じさせてくれる楽曲です。

「走馬 (Cover by 貝克小姐Miss Bac. & 南西)」
中国の女性フォークシンガー陳粒の楽曲をカバーです。この曲は、2015年にリリースされた彼女の1stアルバム『如也』に収録されています。
メロディに、前に進むことを鼓舞してくれる力強さを感じます。
歌詞を翻訳にかけてみると、今いるところから動き出す手前を描写しているようです。
何か新しいことをするときの応援歌にしたい曲ですが、彼らはこの曲を台湾の音楽ユニット、南西肯恩とコラボしてカバーしています。
台湾の海辺で、風に吹かれながら歌う姿がとても美しいです。白シャツを着ている方が、Miss Bac.貝克小姐のボーカリスト筱卿ですね。

Miss Bac.貝克小姐は、2017年春に結成した、ボーカリスト筱卿と、ギタリストの秉恩で構成されているデュオです。StreetVoiceのプロフィールでは、自らをフォークバラードをベースにして、さまざまな音楽をミックスして、独自の世界を作っていると書いています。

フォークを下敷きにしながらも、心を揺さぶるバラード。このバランスが絶妙だなと感じています。

「致,___ To」
2018年リリースの彼らの1stシングルです。
心揺さぶる歌声と共に、バンドサウンドが加わり、温かさよりも情感的な雰囲気が強くなる素敵な曲です。
"バラード" という言葉を聴くと、ものすごく壮大で朗々と歌う感じもあるのですが、彼らの楽曲は、切々と心の隙間に入ってきて揺さぶりをかけてくるように感じています。

Miss Bac.貝克小姐は、2017年結成後、台湾の都市型野外フェス SimpleLife Fesなど、100以上のライブに参加して、ライブパフォーマンスを繰り広げてきました。2019年には、東京での海外ツアーを敢行しています。

ちなみにバンド名の由来ですが、"Miss" は女性の歌声の方が、曲の世界にしっかりと合うこと。"Bac." はバクテリアのように広がる音楽の世界を意味しているそうです。

「躺在時間的海裡凝望無盡 For The Lover」
2021年リリースの最新曲です。
たゆたうような優しい響きから、少しずつドラム音が加わり躍動感が加わり、そこに弦楽器も入ると美しい物語のように曲が展開していきます。描かれている内容は、失恋。ドラマチックな展開は、失恋の痛手も癒してくれそうです。

「大雨過後 Never Say Die」
2019年の楽曲。
アコースティックではなく、エレキギターの音色から始まる、ポップなナンバー。"止まない雨はない" というメッセージ性も感じられて、前向きになります。ボーカルは、ギタリストの秉恩が取っています。

優しさの中にも、情熱も感じられる楽曲がたくさんある、Miss Bac.貝克小姐の楽曲は、Spotifyでも聴くことができます。
ぜひ、チェックしてみてください。

記事で紹介した、StreetVoiceについては、こちらの記事をご覧ください。


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