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ライブレポート「Call Out Music」the band apart× 拍謝少年(Sorry Youth)

9月24日渋谷のduo MUSIC EXCHANGEで開催された、「Call Out Music supported by ROCK IN TAICHUNG & SYNCRONICITY」という日台音楽イベントを楽しんできました。

台湾の音楽ファンにピンとくる、ROCK IN TAICHUNG(搖滾台中)
台中で行われている、大規模な野外音楽フェスですね。昨年はオンラインで開催され、私たちも日本にいながら楽しむことができました。

日本の音楽ファンがピンとくる、SYNCHRONICITYと、SYNCRONICITY FESTIVAL
未来へつなぐ出会いと感動 – CREATION FOR THE FUTURE – 」をテーマにグリーン電力で開催する都市型ミュージック&カルチャーフェスティバル。
私も何度も足を運んでいますが、日本ではなくアジア圏からもアーティストが参加し、たくさんのアーティストと出会えるのが素敵なイベントです。

日本と台湾で、遠隔対バンを行う、このイベントは今回で3回目。
9月24日は、日本側から the band apart、そして台湾側からは拍謝少年(Sorry Youth)が参加しました。

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開場のduo MUSIC EXCHANGEで、the band apartが、先にライブを披露。
the band apart のライブは、20代から何度も観る機会がありましたが、いつ観ても幸せな気持ちになります。
軽やかなギターリフに体を預けて揺れていると、幸福感に包まれて、ライブっていいなとか、音楽っていいなとか、純粋に音楽を楽しむことを教えてもらうような気がしています。会場内で、音に合わせて体を揺らし、手を挙げるお客さんの後姿が、この夜の楽しさを物語っていました。(もちろん声出しをする人は、ひとりもいません。)

台湾との対バンということで、台北の夜の街を歩いて出来たという「Taipei」もプレイ。
「Eric.W」「夜の向こうへ」や新曲を含んだおよそ9曲を披露し、会場は幸せな気持ちに包まれれ、the band apartのライブは終了。

拍謝少年(Sorry Youth)のライブの前には、2バンドの対談の様子も映し出され、交流の様子を見ることもできました。

アーティストの対談風景を目で観ることは珍しい(たいだいWebや紙媒体での文字起こしが多い)ので、お互いが素の雰囲気で話をしている姿は、興味深かったです。少しリラックスしている雰囲気からも、全員の人柄が伝わってきて、観ている側も両アーティストとの距離が縮まったように感じました。

対談を経て、拍謝少年(Sorry Youth)のライブがスタート。
骨太なサウンドももちろんですが、歌声も力強く響くのも、彼らの魅力だなと改めて思うライブでした。メンバー全員がボーカルをすることが出来ますが、誰がボーカルを取っても力強さは変わらない。ブレずに、拍謝少年(Sorry Youth)ブランドというか、らしさをキープ出来るのが、彼らの特徴でもあるなと感じました。

拍謝少年(Sorry Youth)が、「踅夜市」をプレイしていると、the band apartが「Taipei」を作った時に見た景色にも、夜市は入っているのかな?とふと考えてしまったり、賑やかな夜市の風景を思い出したりと、台湾への想いを馳せる瞬間がありました。

バンドプレイしている曲を聴きながら、対バン相手のことをふと考えたり、曲に描かれた風景を想ったり…こういうことが出来るのが、音楽での交流なのかもしれないです。
それをキッカケに、対バン相手やお互いの国に興味を持つことになると、更に良いのだと思いますが、一瞬でも、相手のことを想う瞬間があるって、とても幸せなことだと思うのです。

ライブでは、私がとても好きなというか、もはやアンセムにもなっている「歹勢中年 Sorry No Youth」も披露。本当に、この心境が私も良く分かり、励まされているのですが、大きな画面で、ライブハウスの良い音響で聴くことが出来、とても嬉しかったです。

ライブ終盤には、サバヒー人間(と私は呼んでしまっています。多分呼び名が違うと思うので、間違っていたら、本当にすみません。)頭はサバヒーで、カラダは人間という出で立ちで登場し、会場でシャボン玉を噴射しまくり、ライブは終了。
こちらもおよそ9曲を披露し、骨太の音を鳴らす魅力的なステージでした。

ちなみにサバヒーは、台湾の南部で良く食べられているお魚で、揚げたり焼いたりとさまざまな調理方法で食べられています。(サバヒーについて、詳しく知りたい方は、一青妙さんのご著書『わたしの台南「ほんとうの台湾」に出会う旅』を読まれると面白いと思います。

サバヒー

最後に、今回のライブに関しても、duo MUSIC EXCHANGEでは、感染防止対策のためにたくさんのことに心を砕いていましたので、それもお伝えさせて下さい。

入る際には検温と消毒。消毒に関しては靴裏まで行います。飲み物は、ペットボトルでのソフトドリンクのみ。また観客席の椅子も全てをアルコールで拭ていますし、お手洗いに関しても、洗面台にはたくさんのペーパータオルと、消毒液と石鹸。個室も便座消毒液があり、使用前、使用後に各自で拭くようにお願いもしてありました。ライブ前には、ブッキングマネージャー自らが、上演中の注意とお願いを話し、本当に出来ることを全てやってくれています。
また、ライブのMC中は、扉を開けて換気するなど、細やかな心遣いもしています。
ほとんどのライブハウスは、最大限の対策をして努力をしてくれています。
ぜひ、ライブハウスが対策に苦心していることも、知ってもらえると嬉しいなと思っています。

少し話が逸れてしまいましたが、「Call Out Music supported by ROCK IN TAICHUNG & SYNCRONICITY」、とても楽しかったです。次回は、どんな組み合わせになるのかな?と楽しみにするのと共に、早くリアルで出来て、台湾フードとビールに舌鼓打ちながら楽しめる日を待ちわびています!

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