北海道ひとり旅 キャンプツーしてみた 33
9月7日
能取岬が朝日の名所ということを知ったので、この日は日の出を見に行くところからスタート。まだ外が真っ暗なうちにホテルを出発し、バイクで能取岬に向かう。日の出が4時50分頃ということで、4時発、4時半到着を目指して走っていたら…。
向かっている途中、朝焼けで真っ赤に染まった空が見えた。あんなに赤い空を見たの初めて。ものすごくきれいだった。港の横を走った時に一瞬だけ目に入り、そのあとは森の中に入ってしまったので見ることができず。あれを見るには、もう30分早く出るべきだった。大失敗。
しかも能取岬までは思っていたよりも遠くて(ナビで時間は調べていたので、実際には体感的に遠く感じていただけだと思う)、日の出に間に合わないのではないかと内心ヒヤヒヤ。空はだんだんと明るくなってくるし、森の中を走っていて様子が全く分からず、気持ちだけが焦る。岬方面へ曲がり、森を抜けると、開けた場所に出た。高台から眺めるのもよさそうだったが、岬の先端まで行くことにした。
能取岬の駐車場にバイクを置き、急いでベストスポット探し。5分ほど歩くと岬の先の方まで来た。日の出を見るのに良さそうな場所があったので、遊歩道から柵の近くに行こうと草むらに入ると、大量の蚊が一斉に飛び始めた。オロロンラインの風力発電の風車を撮影するときに大量の蚊に襲われたのを思い出し、日の出よりも蚊との戦いになってしまった。蚊を払いながら、写真を撮影することになる。記憶の半分くらいは日の出よりも蚊…。
朝日は水平線の向こうの山の稜線から昇ってきて、とてもきれいだった。見事な日の出!こうなってくると、マジックアワーを見逃してしまったことが悔やまれる。
宿に戻って朝食を済ませ、今度は網走駅を見に行く。時刻表を見ると、列車の本数が少ない。しかも札幌までの乗車料金がけっこういい値段!駅には網走監獄の顔出しパネルがあったので記念撮影。網走駅というと、高倉健さんの映画を思い出すな~。
この日はもう一泊、女満別キャンプ場に泊まることにして、友達の乗る飛行機のフライトの時間まで一緒に網走観光をすることにした。まずはキャンプ場に行ってキャンプ道具を降ろすことにしたのだが、その途中、網走の街中で作業用品店を発見。急遽、立ち寄ることに。
ツーリングの時は、ジーンズを履くのが私のスタイルなのだが、バイクに乗るようになってから約12年履き続けていたジーンズが、この旅中についにリアルダメージジーンズになってしまい(太もも部分に穴空いた)、買い替えることにしたのだ。網走市内でようやく見つけた作業用品店で、新しいカーゴパンツを買い(しかも格安)、長年愛用してきたユニクロのジーンズとサヨナラした。親切に、店のおばちゃんが捨ててくれると言ったので預けてしまったが、あんなに汚いジーンズを渡してしまって、ちょっと申し訳なかったな…。何はともあれ、新品のカーゴパンツに履き替えて気持ちも一新。
キャンプ場にテントを張り、友達はレンタルバイクを返却したので、ここからはブロスでタンデムして移動。道の駅でひと休みしてから、通りがかりに見つけ気になっていたジェラート店へ。ここがなんと、大当たりのお店だった。
ジェラート世界一になったことがあるという「リスモ」。めちゃくちゃ美味しかった!せっかくだからとトリプルにして、ブルーベリーチーズ、ハスカップコーン、栗チップブルーベリーをチョイス。食材の組み合わせが斬新だけど絶妙なバランスで、どれもおいしくて。お客さんがひっきりなしにやってくるのも頷ける。次に網走に来たら、リピート確定だな。
ジェラートの後は、地元の回転寿司へ。さすがに朝から、朝食弁当、クマヤキ、ジェラートと食べ続けでお腹がいっぱいだったので、厳選して地物狙いで注文。ホッキ貝、ホタテ天、生ニシン。どれもうまーい!その中でもNO.1は斜里のすじこだったな。
お腹を満たし、網走刑務所博物館へ。網走も何度か訪れているけれど、ここに来るのは初めて。バイク旅だと、メジャーな観光地ってなかなか立ち寄らない場所。どちらかというと走るのがメインになってしまうから、こういう時間のある時くらいしか、なかなか来れない。
中に入ると、敷地は思っていた以上に広く、全部歩いてみて回ったら結構疲れた。元々、実際に監獄として使われていた建物を博物館にしているから、雰囲気がなかなか重たい。若干、薄気味悪さも感じてしまった。展示されているロウ人形が変な顔だし。でも、人生1度は来れてよかった。
キャンプ場に戻り、温泉に入ってひと休みして、見送りのため空港へ。友達の旅の締め括りに、空港に入っていた奥芝商店でスープカレーを食べることにした。奮発して、限定メニューの「女満別スペシャル」をオーダー。ソーセージ、ハンバーグ、カニシュウマイ、ホルモン、唐揚げ、野菜たくさん…と、すごいボリューム!!ご飯少なめにしてヨカッタ…。
離陸を見届けて、キャンプ場に戻る。外はすっかり真っ暗。シカが出ないか心配しながらバイクを走らせる。友達とのツーリングを終え、翌日からまた、一人旅が始まる。
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