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九州で温泉三昧バイク旅 2023秋

約1年ぶりの九州は、3泊4日のバイク旅。バイク旅と言っても、今回は飛行機で鹿児島空港まで飛んで、レンタルバイクを借りることになっている。旅の目的は、道の駅巡りと温泉だ。

まずは東京から鹿児島空港まで飛び、路線バスに乗って霧島市のホンダドリームへ向かった。

今回借りたのは、2023年に発売したばかりの新型の車種。そしたらなんと、走行距離0㎞のピカピカの新車だった。「いっぱい走ってきてくださいね~」とスタッフの方から言われたけど、内心は「えー!慣らしもすんでないじゃん。まじかー」って。もともと無茶な走りはするつもり無いけど、慣らしが終わるまではバイクに負荷をかけないように、アクセル全開にできないなぁ。

天気は晴れ。11月の後半だというのに気温は25℃近くもあり、まるで秋口の陽気。バイクで走っていても全く寒くない。寒いかと思って冬用の防寒着を着込んでいたから汗ばんでしまった。1日目は予定通りに道の駅を回って、宮崎市内のホテルにチェックイン。せっかく宮崎市に来たのだからチキン南蛮でもと思ってたけど、途中の道の駅で、宮崎辛麺と鰹尽くしの丼、1度に2食も食べてしまってお腹がいっぱい過ぎて夜は何も食べられなかったのと、前日が1時間ちょっとしか寝られなかったのもあって、気づいたらベッドの上で寝落ちしてしてた。


2日目は、宮崎市から道の駅に立ち寄りつつ、宿泊予定の大分県の長湯温泉へと向かった。遠いのにわざわざ大分県の宿の予約をしたのは、2021年、2022年に九州へ来た時に、タイミングが合わず行けなかった温泉だから。3度目の正直。移動距離が長くなってもいいから、今回はどうしても長湯温泉に入りたかった。


前日より少し気温は低いけど、日差しもあるし、11月にしては暖かい。ただ、長湯温泉に近づくとだんだん標高が高くなって、日が傾いてくると少し肌寒くなった。予報では、次の日は真冬の寒さらしい。


長湯温泉は日本屈指の炭酸泉で有名な温泉。Googleマップにチェックしてた温泉を湯めぐりする。入ったのは、共同浴場の「長生湯」と、道の駅に隣接する老舗の温泉施設「御前湯」と、ちょっとおしゃれな「ラムネ温泉」。一番良かったのは長生湯かな。加水加温無しの源泉かけ流しで泉質も最高。少し熱めの湯で、少し入っただけで体ポカポカ。他に誰もいなくて、貸し切りで楽しめた。珍しいのは入り口が回転扉になっていて、200円を入れると自動ドアが開くシステムだったこと。最初、回転扉を回しても自動ドアの前まで行けなくて、入り方がわからなくてオロオロしてしまった。中も真っ暗だし、もう閉まってるのかと思った。ちゃんと壁に書いてある説明を読めば、なんてことなかったんだけど。
御前湯は地元の人が気軽に来る温泉施設という感じ。ここも源泉かけ流し。内湯のほかに、露天風呂とサウナもある。ラムネ温泉は、3つのなかでは1番建物がキレイで、露天は湯温がかなりぬるいけど、入っていると肌に炭酸の泡がつくくらいシュワシュワの温泉だった。どの温泉もいい湯で大満足。

翌日は、宿の内湯で朝風呂を満喫。温泉に来たら、朝風呂は絶対に欠かせない。1カ所、河原にある野天風呂の「ガニ湯」にだけは入れなかったなぁ。更衣室も仕切りも何もない、ただ湯船があるだけの無料の露天風呂なんだけど、道路や川の反対側にある旅館から丸見えで。混浴温泉は全く抵抗がないけど、周りから丸見えの野天風呂に入る勇気はさすがに無いや。


3日目は阿蘇を抜けて、熊本県から鹿児島県まで向かう。阿蘇はさらに標高が高くなるので、持ってきた防寒着を全部着て、日が高くなるのを待って9時頃に出発。それでも走っていると、だんだんと体が冷えてくる。途中、道路っぱたにあった温度表示は8℃。そりゃ寒いわけだ。 

牧草地域を走る阿蘇ミルクロードは、牧草地が遠くまで広がっていて、見上げれば空。遮るものが何もない。本当に何度走っても気持ちいい道。
ただ、土曜日で車もそこそこいたから、牧草地を抜けて森林地帯に入ってからは車の後について走ることになって、楽しさ半減だったけど。

ミルクロードを走り終えて、道の駅に向けて走り出したら、なんだかバイクの後輪の方がゆらゆらする。何かおかしい!とコンビニの駐車場に止まってチェックしたら、なんとパンクしてた。その瞬間、旅は強制終了かと思って大ショック。思わず「マジかー」と口から出てしまったよ。まさかレンタルバイクでパンクするとは…

だけど、ラッキーなことに、パンクが発覚した場所はバイク屋まで10分くらいの距離だったこと。レッカーが来るまで1時間近く待ったけど、パンク修理もすぐしてもらえて、行く予定の道の駅も一カ所だけだったから、宿に着いたのはチェックイン予定時刻ギリギリだったけど、なんとか計画通りに道の駅を回って鹿児島まで行くことができた。

この日の宿は、霧島市の妙見温泉にある「きらく温泉」。口コミで温泉がとてもいいと書いてあったので予約した。行ってみると、なかなか年季の入った建物だったけど、掃除はきちんとされているし、宿泊代も安いから、昭和感のある部屋だけどそこは我慢。この日はさらにアンラッキーなことがあって。夕飯を宿の近くのカフェで食べようと思っていたら、さかの臨時休業。宿のオーナーさんから「他の人はそこの魚屋で鰻や刺身を買って食べるみたいだよー」と言われたので、斜向かいにある川魚屋に慌てて行ってみたけど、めぼしいものは何もなくて。あゆの甘露煮は美味しそうだったけど、1人で5匹も食べられないし、しょうがないから、さつま揚げを3つ買った。さつま揚げなら多少お腹はいっぱいになるだろうと思って。宿に戻ってオーナーさんに「何もなくて、さつま揚げだけ買ってきました」と伝えると「カップ麺あるけどいる?」と聞かれたので、すぐに「はい、お願いします!」と返事をした。お金を払おうと思ったら、オーナーさんの夜食を分けてくれたのでお金はいらないよと、言われたうえ、デザートにミカンを2個つけてくれた。夜食を貰っちゃって申し訳なかったけど、ここは甘えて、遠慮なくいただいて。というわけで晩ご飯は、さつま揚げを乗せたカップそば。前日はすっぽん鍋を食べたのに、落差が大きすぎる…。温泉は、評判通りの良いお湯で。源泉掛け流しの少し熱めのお湯だった。

翌日は、日の出前に早起きをして、早朝風呂を堪能。露天風呂でだんだんと明るくなる空を眺めながら、ゆっくりと温泉に浸かる。露天は少しぬるめのお湯で、いくらでも入っていられる。すっかり日が登ったところで、温泉から上がって出発の準備をする。


4日目。宿を出発して、まずは行きたかった温泉に向かう。向かったのは山の上の一軒宿の「新燃荘」。霧島温泉郷を通り過ぎてぐんぐん標高を上げていく。

新燃荘は、国民宿舎なんだけど立ち寄り湯もやっていて。しかも朝8時からやっている。私の大好きな硫黄泉で、温泉は硫黄の香りがプンプン。そのかわり、硫化水素の事故防止と、温泉成分が濃いので入浴時間が30分と宿のルールで決められている。源泉温度が高いから加水はされてるけど、お湯は源泉かけ流しで、湯口からドバドバと出ている。乳白色の温泉で湯の花もたっぷり。泉質サイコー!

しかもこの宿、混浴温泉がある。女性は、混浴へと続くドアの手前にあるタオル掛けにかけられているバスタオルを巻いて、混浴に入る。本当は、バスタオルを巻いて温泉に浸かるのは嫌なんだけど、混浴に入る時は女性はバスタオル必須になってるからしょうがない。バスタオルは、使った後は絞ってまたタオル掛けに干しておくシステムだった。
バスタオルを巻いて、いざ混浴へ!女性風呂に比べて、混浴の方が広々としていて開放的。私が混浴に入った時は、他に誰もいなくて、出るまでずっと貸切だったので、ゆっくりと温泉を堪能できた。

この旅では、たくさん温泉に入ったけど、私の中で1ダントツのNo.1は新燃荘だった。やっぱりガッツリ硫黄の香りがする温泉が1番好き。温泉に入ってるって感じがする。温泉を大満喫して、道の駅を回って、あっという間にバイクの返却の時間となった。霧島のホンダドリームに戻ってバイク返却し、路線バスに乗って鹿児島空港へ向かった。


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