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新しい一歩  #1

2021年3月末、私は、保育士として勤務していた大好きな保育室を退職しました。

保育士として勤務しながら、発達心理学の研修を受けた時、講師の先生が言われた言葉が、私の心に深く響きました。

子どもは、乳幼児期に母親と愛着を結ぶことが、もっとも望ましい。

万が一、乳幼児に母親と愛着を結べなかった場合、思春期になって、道を迷うこともあるかもしれない。

でも、そんな時でも、その子に信頼できる「おとな」が1人でもいれば、また、1人でも信頼できる「おとな」がいる経験をしたことが一度でもあれば、その子は、何年後であっても、自分の正しい道に戻ることができると。言い換えれば、誰かと愛着を結んだ経験が一度でもあれば、その子の、その後の人生の大きな支えになるということです。


その信頼できる「おとな」とは‥もちろん、母親が1番ですが、なんらかの原因で難しかったとしたら、それは、学校の先生でもいいし、祖父母でもいいし、なんなら、近所のおばちゃんでもいい!


ということは‥子どもと出会う、どんな人でも、その子にとって、大きな影響を与える可能性があるということ。

0歳〜2歳児までをお預かりする保育室で勤務していた私は、愛着を結ぶのに1番大切な時期に保育に携わっている自分が与える子どもの人生への影響の大きさを、再度、確認して、震えました。

それと共に、子どもに触れ合う可能性のある「おとな」は、お父さん、お母さんも含めて、みんな、その重要性を知っているのだろうか‥と。

それを知った、今の私にできることは、保育士として、目の前にいる、まずは私と縁がつながっている園児と愛着を結べるよう(その子にとっての信頼できる「おとな」になれるよう)、しっかり丁寧にかかわること。そして、保護者の方にも、我が子と愛着を結んでもらえるように、精一杯、子育てをサポートすること。

でも、もっと他にも、できることは、あるかもしれない‥。

保育士として、毎日、楽しく子ども達と触れあっていた私は、あらためて、自分の保育、そして、子育てをも振り返りながら、自分にできることを、考え始めました。

そもそも、私が保育士になったのは‥

次回に続きます

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