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サスティナブルなうつわたち|イケてる取り組みやブランドをまとめました!

最近環境問題に関心が高まって調べまくっています。世の中でも「サスティナブル」という言葉が頻繁に聴かれるようになりました。じゃあ食器はどうなのか?食器だって土や木など天然資源が原料です。大量に作り続けてたらいつか枯渇するんじゃないの...?製造販売工程で出る廃棄も気になってます。ファッションなどに比べれば流行りすたりが少なく深刻ではないかもしれませんが、より環境に優しい選択肢があるならそれを知りたい。

そう思って調べてみたところ色々見つけました。サスティナブルな取り組みやブランド、こういう選択肢も取り入れたいよね!と思ったことなどをまとめてみました。

①金継ぎでかなえる循環型うつわ『zen』

サスティナブルブランド「zen」。従来販売にはまわらないキズもののうつわを金継ぎして販売、購入者のうつわが割れてしまった場合は「zen」で修繕、買取するとう素晴らしい循環型サービス..!クラファンしていた昨年末、仕事も生活も目一杯で目に入ってなかったのが悔やまれます。

②竹村良訓さんの美しい釉薬リユース

陶芸家の竹村良訓さんは、粘土で汚れた道具を洗ったり、釉薬を混ぜたりこしたりする際にたまったオリのようなものを優しい淡いグレーカラーの釉薬としてリユースしているそうです。

そのまま排水溝に流すよりも使うことで海を汚さないし、新しい色としても素敵ですよね。

このムービーがほんとにわかりやすいし映像も美しくて素晴らしいので見て欲しい。

③残土をリユースし釉薬にした九谷焼「Une」

九谷焼の原料である花坂陶石は、採石できる鉱山が少なく希少な原料だそうです。精製を重ねてしわけられた残土(いわば残りカスのようなもの)は廃棄さてきました。それを釉薬として再生させたブランドが「Une」。つまりボディも釉薬も100%九谷焼の土からできるわけです。もはやリユースがどうという視点だけではなく、純度100%の九谷焼という存在自体がかっこいいなと思ってしまいました。

↓このページが丁寧でわかりやすくまとまっています。

④スガハラのリサイクルガラス『Sghr Recycle』

端材をリサイクルしたリサイクルガラス。正直美しすぎて全く気にならない。色合いがきれい...!

日本のガラスブランドとしては超大手のスガハラさん。「製造の過程で毎年何十トンものガラスが破棄されている」という数字にも圧倒されますが、極力ゼロに近づけたいと取り組みをされているそうです。すてきです。

⑤iittalaのリサイクルガラスコレクション

皆さんお馴染み北欧ブランドiittalaからもリサイクルガラスのコレクションが発売されています。むしろひとつひとつ個性があってかわいい。

以上リサイクル系の素敵な取り組みをご紹介しました(金継ぎはちょっと違うけど)。ただ、リサイクルといえど作る工程でエネルギーを使うので、最も環境負担が少ないのは「すでにあるものを使う」という選択肢。ということでこれですよ。

③ヴィンテージ を買う

私も大好きなアンティーク、骨董、ヴィンテージ といった古い食器。すでに過去に作られたうつわたちです。傷や色あせがかえってこなれてオシャレに見えるので個人的にヴィンテージは私の推しメンです。

例えばこのお皿は200年前のものですが、自分の人生を遥かに超えた年月食器が生きていると考えるとこれこそエコ。

③デッドストックを購入する

そうはいっても人が使ったものはちょっと...という潔癖の皆さん。子供の頃、わたしが古着や骨董品を手にすると「汚いから触っちゃダメ!」と超潔癖症の母に嫌がられたので気持ちはよくわかります。無理して誰かの使ったものを買う必要はありません。そんなあなたにおすすめなのがデッドストックです。

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伊勢丹で行われた行方ひさこさんキュレーションによるPOP UPイベントで、文祥窯さんのデッドストックを購入しました。デッドストックは新品のまま眠っている在庫なので、未使用です。倉庫にしまったままなんてもったいない、発掘して使ってあげたい...!

↓これは私が数年前に購入した1960年代のデッドストック。ピカピカできれいだよ。

とまあいろいろ書いてきましたが、必ずしも環境に配慮したものを買えばいいというわけでもないと思います。これらの食器を買ってすぐ捨てるなら意味ないですよね。100円ショップで買った食器を長く使っているのもひとつのアクションです。

食器の人生は自分の人生より長い

また、新しいものを買うのが悪と言いたいわけではありません。新しい食器を手にしたときの心のときめき!忘れたくない!(泣)私なんてたぶんこのnoteを読んでいる誰よりも新しい食器を買いまくっている...!これからも新しく作られたうつわを買い続けると思います。なんなら #きほんのうつわ というプロダクト開発に関わってて、新しいうつわを作りまくってる!

新しく買い換えるのが悪いのではなく、そのうつわをもっと大きな目で見て長く循環させるのがいいんじゃないかな?と考えています。「長く使うのがエコ」と言われますが、私一人の手元でだけ長く使えばいいなんてケチ臭いこと言わないで。もう自分の暮らしには合わないなという食器を気分じゃないのに使い続けるのしんどいですよね。メルカリ、フリマ、リサイクルショップ、寄付などいろんな手段があります。自分の手を離れた先もいろんな人の手に渡りながらその食器が末長く使われればいいのではないでしょうか。

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(↑これはアメリカのヴィンテージ )

傷や歪みも味という許容度の高い社会へ

また、そもそも論として。買う側の私たちが小さな気泡やちょっとした歪みなどを許容できれば、廃棄の数も減るしリサイクルもしやすくなるんじゃないでしょうか?ていうかそんなにピッカピカじゃないとダメですかね...?100%パーフェクトじゃなきゃダメという価値観自体を変えたい。ちょっとした傷を「これはダメなもの」と感じるか、「これもひとつの味」と感じるか。私ができるささやかなこととして、「これも味」と感じられる人が少しでも増えるよう、写真や言葉やスタイリングで良さを伝えていきけたらなあと考えています。

Twitter:@yukiko130
Instagram:@yukiko130


サポートありがとうございます!いただいたサポートで新しい食器を買って、みなさんが「読んでよかった」と思ってもらえるようなnote書きたいです🌿