性の喜び69と神ーシン


シン、かみ、たましい
声符は申

シン、かみ、のびる、もうす
電光の形
電光が屈折して走る形、屈伸の意味
それが天神が現れる姿と考えられた


デン、いなづま、いなびかり
雨と申に従う
説文に「陰陽激燿するなり」とあり陰陽のなすところであることが早くから知られていた

つまり、男女の交わりの輝かしい様、喜びに包まれた様
それが電光であり、神が現れる姿


シン、かい、はまぐり
声符は辰

シン、かい、とき、たつ
蜃蚌など貝の類が足を出して動いている形
震えるものの意味がある

辰には古代的信仰が存在し、
金文には日月の交会を辰と呼び「辰は5月にあり」のようにいう

辰は、勃起した陰茎を象徴したと考えられる
子作り、繁殖を意味した。

中国では
雉、海に入りて、化して蜃となる、大蛤である
九月、雀、海に入りて蛤となる
十月、雉、淮に入りて蜃となる
など、鳥が水に入って貝になる伝承がある

淮の声符は隹(すい)短尾の鳥の形で、淮は南陽より東南流して、海に入る川の名。
古くその域に淮夷と呼ばれる夷系の種族が住み、青蓮崗文化があり独自の土器文化をもつ。

淮には、雉に例えられた種族淮夷がいた。
地理的に東シナ海の海人族だろう。
雉は、声符が矢であり、風神とされる。
つまり鳥のように風を操り航海していた種族があり、
10月になると海の向こうに出ていき、蜃に変身し繁殖する。

さて、秋分も過ぎた頃、日本海にやってくる人々がいた。
雉が向かう先、蜃気楼の場所、富山ー越。蜃は大蛤。
そこから信州安曇野に向かう。
信州ー神州、機織女の住む場所。
安曇野が何故、海人族と関係するのか。
それは、東シナ海と強い結びつきがあるためだろう。

古代海上交通は、東シナ海と日本海が上手く循環していたのだろう。
東シナ海と伊豆小笠原海洋圏は地理上当然強い繋がりがある。

人間は何万年前から何ら変わっていない。
食べる事、生きる事に必死だった。
その中で、上手く循環するシステムを構築していた。
そして、男女の交わりは、人間の根幹をなす欲求。


シ、ただ
祝祷を収める器サイと八に従う。八は神気の現れる形。
八は絶頂の形だろう。サイは子宮。
神の楽しむ様をいう語であったのだろうと書かれている

愛する人との交わりにこそ、女性の至上の悦びがあった。


シン、みごもる、からだ
みごもっている人の側身形。

神の会合する時を経て、人はみごもる。






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