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ギリシャ神話 愛と美と性の女神アフロディーテの秘密

ギリシャ神話に登場する愛と美と性の女神アフロディーテ。

出自

クロノスによって切り落とされたウラノスの男性器にまとわりついた泡(アプロス、aphros)から生まれ、生まれて間もない彼女に魅せられた西風が彼女を運び、キュテラ島に運んだ後、キュプロス島に行き着いた。

彼女が島に上陸すると愛と美が生まれ、それを見つけた季節の女神ホーラたちが彼女を飾って服を着せ、オリュンポス山に連れて行った。

オリュンポスの神々は出自の分からない彼女に対し、美しさを称賛して仲間に加え、ゼウスが養女にした。

ホメーロスはゼウスとディオーネの娘だと述べている。

美と優雅を司る三美神カリスたちは彼女の侍女として従っている。
また、アプロディーテーのつけた魔法の宝帯には「愛」と「憧れ」、「欲望」とが秘められており、自らの魅力を増し、神や人の心を征服することが出来る。

結婚相手・愛人を含め関係があったものは多々いるが主なものは、鍛治神ヘーパイストス、軍神アレース、アドーニスである。

まず、クロノスによって切り落とされたウラノスの男性器にまとわりつく泡の意味である。

ウラノスはウランを象徴しており、クロノスはクーロン力(電荷の偏りによって起こる静電気力)である。
地底のマグマの熱により、海水底に発生する水素ガス(泡)。
電子供与体。
それがアフロディーテの真の姿。


西風は、熱水噴出孔チムニーで、ここを通って水素ガスが放出。
キュテラ島は、嫌気の場所を象徴。
海底熱水噴出孔付近には嫌気性菌が生息しており、二酸化炭素から有機酸(主にカルボン酸COOH)を作り出す。

そこで、アフロディーテ(電子供与体:水素)は、二酸化炭素の炭素と反応し、炭化水素を生み出す。
炭素を固定した。
炭酸暗固定。
炭酸暗固定とは、光エネルギーや無機物の酸化エネルギーを用いないで行う炭酸固定のことである。

炭化水素メタンは、正四面体の立体構造。
つまり完璧な美になる。
同時に、愛が生まれる。

愛は、酸素。
シアノバクテリア(藍藻)
キュプロス島は、酸素発生の光合成の場を象徴。
独立栄養生物の行う光合成化学合成が炭酸同化であり、同化に必要なエネルギーを、光エネルギー、あるいは無機物の酸化の際に放出されるエネルギーから得て有機化合物の合成を行っている。
また、藍藻は、光合成により酸素を発生させる。
藍藻は、地球上に初めて現れた酸素発生型光合成生物であったと考えられている (およそ25–30億年前)。
藍藻の光合成によって、地球上に初めて酸素と有機物が安定的に供給されるようになり、現在へとつながる生態系の基礎が築かれた。
藍藻は、窒素固定も行う。

こうして水素として生まれたアフロディーテは、キュテラ島(嫌気性菌)で炭酸固定、キュプロス島(藍藻)で酸素産生、窒素固定を身につけた。
アフロディーテは、細菌と古細菌と共生する存在となった。

彼女はオリュンポス山に行き、さらなる力を得る。
オリュンポス山は、脊椎動物を象徴。
細菌、古細菌は脊椎動物の中に招かれた。

脊椎動物の脳こそ全ての生物に君臨する神。

間脳ゼウスの養女とは、間脳視床下部からから分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)のこと。

だがGnRH陽性細胞は、間脳視床下部だけでなく、終神経や三叉神経節にも存在し、それらが強固な相互ネットワークを形成することが報告されている。
また胎盤や性腺からも生成されるが、その機能はよくわかっていない。
GnRHの形成はカルマン症候群では先天的に存在しない。
カルマン症候群とは、嗅覚低下、嗅球形成不全、第二次性徴がみられない疾患。
終神経は鼻の下まで伸びており、嗅覚と非常に深く関わる。
最も古い感覚器とされる嗅覚。
その感覚が、性徴にも影響を与える理由。
アフロディーテと結びつく理由。

脳神経は12本あるが、それ以外の第0脳神経は終神経にある。
第I、II、Ⅷ脳神経は、嗅神経、視神経、聴神経であるが
これらの感覚器の情報処理のために脳が発達したといわれる。
では終神経とは?
終神経は二酸化炭素を感知するという。
つまり、光から行われる光合成により地球の酸素や二酸化炭素は変化している。
植物は光受容体により季節を感知しているが、光合成を行わない生物は、二酸化炭素の量により、季節を感知した。季節を知る理由は、生殖行動とセット。
子供が生育しやすい季節を知る必要があった。
脳の認識が生まれるより早く誕生した本能としてある感覚器。二酸化炭素を感知する感覚器。終神経。

今、世界的に精子の数が減っていると言われる。
地球温暖化は二酸化炭素と関わる。
つまり、現在の環境は、繁殖の時期ではない、冬だと身体が認識しているといえないだろうか。

アフロディーテの存在は生命の進化、繁殖の象徴といえる。

その彼女が生体内でどんな活躍をしていくのか。
次回、配偶者や子供との関係を考察していく。









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