ホモ・サピエンスと嗅覚(smell)とシュメール人

ホモ・サピエンスが世界を支配した理由に、認知機能の変化と嗅覚の発達があったと言われる。

認知機能ー噂話と虚構。
イデオロギーが生まれ、集団規模が拡大される。そして巨大な集団統率が可能となったそう。
また、他種族を嗅ぎわける力をもち、排除したと。

それが約2万年前の出来事とされる。

さて、シュメール人の歴史は、
登場は紀元前4000年前頃、栄えたのは紀元前3000年前頃とされる。紀元前2000年頃には衰退した。

シュメール人

チグリス・ユーフラテス川流域でメソポタミア文明を築く。
高度な天文知識、医学技術、60進法など持っていた。
楔形文字を使い粘土版に記録した。
ジックラドと呼ばれる日干し煉瓦の巨大建築物をもっていた。
どこからやってきたか不明の謎の民族とされる。

さて、シュメール人は、月の満ち欠けから完全な太陰暦を作り、近代に発見された天王星や海王星冥王星の存在を認識しており、さらにに地球の歳差運動まで計算していた。そのため、宇宙人説もあるが、そうではないと思う。

月や星が中心となる生活者だったのではないか。
その最大の理由が、色覚であると想像する。
おそらく1型、2型色覚で、色彩の判別は困難。
だが代わりに、暗闇での僅かな光を捉え、観測できた。
またこの為、嗅覚の感度も飛躍的に上がったと推測する

目から入る情報は非常に膨大で、かなりの情報処理が必要になる訳だが、その情報量が減る分、他の機能が高まった。
技術精度の高まりと嗅覚向上

視力が弱い、だから、粘土版、楔形文字なのだと思う。
点字なのである。

嗅覚向上は、争いの種となる。
シュメール人は、統一国家でなく、様々な都市国家が争いあっていたそうだ。
その理由がここにある。僅かな匂いの違いを嗅ぎ分け、排除しようとしたから。

嗅覚は、Gタンパク質共役受容体が関係するのだが
色覚に関与する光受容体ロドプシンもこのファミリーに属する。
ロドプシンの反応の阻害ー色覚に使用されない分、嗅覚に利用されたのかもしれない。

シュメール人がシュメール人として文明を築いていく最大の理由が、たった一つのこのGタンパク質共役受容体のコードの突然変異によるものだったと思うのだ。

そして、そのシュメール人がどこからやってきたか。

縄文と無関係ではないと考える。
縄は、情報伝達ツール。
文字を持たないインカ帝国や琉球でも縄を使って情報記録がされていた。

縄文土器は、その形、縄目の全てが情報になる。
粘土版と一緒。
触って読み解く。

では何故メソポタミアでは縄を使用しないのか。
文字を発明したからである。

ちなみに60進法の存在が、縄と非常に深く関わる計算様式だと考えている。もともと縄を使って計算したのではないか。織物・模様パターンとも無関係ではない気がする。このパターン認識が、数学を進化させたのではないか。

シュメール人の像は異様に大きな目をしている。
目への崇拝、祈りにも感じられる。
このシュメールより北のテル・ブラクからは眼の神殿と呼ばれる遺跡(紀元前3500年頃)が発掘されており、様々な眼の偶像が見つかっている。
一方で、縄文の遮光器土偶(縄文晩期約3000年前)
何故、彼女らの目は異様なのか。
遮光器ー光を遮る点も気になる。

この二つの像になにかしら因果関係があるような気がする。

また、シュメール人が金を好んだと言われる事にも関係がある気がする。
金は、水銀により抽出する訳で、水銀中毒による色弱の可能性も無視はできないと考える。










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