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アーティゾン美術館を巡って(東京都・中央区京橋)

<美術館紹介>

1952年、東京・京橋に新築されたブリヂストン社のビル内に石橋正二郎氏が開館したブリジストン美術館が、2015年からビルの建替えに伴ない長期休館。2020年1月18日に再開館にともない名前を変更しました。

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アーティゾン「ARTIZON」はアートとホライゾン:地平を組み合わせた造語で、英語をベースにすることにより国際性を意識したようです。日本の近代絵画に加えて、西洋美術のコレクションも19世紀後半のフランス美術作品を中心に、印象派や20世紀絵画がたくさん展示されて魅力的な美術館です。都市型の美術館として縦に層を重ねる6 階建ての構成で、主に4階から6階が展示室ゾーンになっています。広さは700平米で一本の柱もない展示室を実現しています。

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<訪ねた日>

2020年6月27日

<展示に関して>

スマートフォンとイヤホンをお持ちください。4階の展示で無料音声ガイドを聞くことができます。

まず6階は石橋財団コレクションと現代美術家のジャムセッション第一回の『鴻池朋子 ちゅうがえり』「人間は一匹の動物として一人一人全部違う感覚で世界をとらえ、各々の環世界をとおして世界を眺めている…」眠っていた細胞を呼び起こし“生まれたての体”のように全感覚で感じてみてください。

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5階は『宇宙の卵』第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展です。

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4階は
石橋財団コレクション選特集コーナーでは、
『パウル・クレー、印象画の女性たち』クレーの初期から晩年 まで新収蔵作品24展が一挙公開されています。クレーは色彩の豊かさから「色」に注目されがちですが、自身が「線」による表現を大変熱心に研究していたこと伺える国際的にも有数なコレクションとなっていました。

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特集以外でも素敵な所蔵された作品が展示されていました。青木繁氏とルノワール氏の作品を撮影したので紹介しておきます。

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4階のINFO ROOMでは『クレーと書物』クレーは、様々な技法に取り組み独自の作風を探求し、芸術理念や創作理論を言語化することにも積極的でした。その活動が紹介されています。晩年はドイツ国立造形学校バウハウスで教師として指導したとのこと。前回は同じくバウハウスで教えたカンディンスキーが扱われていました。東京ステーションギャラリーでは、7月17日から『バウハウス 造形教育の基礎』が開催されますから、そちらもたのしみですね。

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すべての場所で写真撮影可能ですし、あちこちにデザイン性がある椅子があちこちに。ゆったりお時間を予定していらしてください。

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<売店に関して>

ミュージアムショップのみでも利用できます。ボールペンのデザインも素敵。次回はバッテリーがほしいなと。

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<カフェに関して>

ランチの時間以外でも、軽いお食事は頂けます。

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私はキャラメル香るミルフィーユを。注文を受けてからパイを焼く!というから…

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文学賞候補を読んで感想を書いていきます。今後の本選びの参考にしていただけると嬉しいです