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大倉集古館を巡って(東京都・港区虎ノ門)

<美術館紹介>

大成建設や東京経済大学などを興した実業家・大倉喜八郎氏が収集した日本・東洋の絵画、書跡、彫刻、陶磁器、漆工、金工、刀剣、能面、能装束、考古遺物と中国の古典籍を収蔵・展示するため、1917年に邸宅の一角で開館した日本最初の私立美術館です。

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関東大震災で一時休館を余儀なくましたが、1928年に建築家伊東忠太の設計による耐震耐火の中国風の展示館で再開。横には大倉氏が創設したホテルオークラ。ちなみに大倉氏は帝国ホテルの創設者でもあります。

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<訪ねた日>

2020年7月5日

<展示に関して>

大倉氏のコレクションで埋もれた名品を紹介する企画展を開催していました。

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地下から二階まで展示されています。山口雪溪(1644~1732)の『十六羅漢像』最後の羅漢像と目が合いたちすくしてしまいました。あと、二階の塩川文麟(1801~77)の『瀑布之図』滝といえばこれでしょ!というものに出会いました。下の写真葉書を撮影したものですが、上の百鬼夜行絵巻は展示されていました。右の古今和歌集と下の鵜飼屏風図は展示されていませんでした。この2点は隠し玉でみたかった作品でした。とにかく図録に載っていない作品が並んでいます。今しかみれないかもしれない作品との出会いは貴重な時間でした。

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チラシ裏

<売店に関して>

収蔵品カタログや絵葉書などはもちろん、大倉集古館オリジナルのお菓子などここだけで購入できる記念品も販売されています。加えて、絵と関係のない書籍がたくさん並んでいました。葉書を集めている立場としては、もう少し種類が多いと購買意欲が高まるのに…と感じました。

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せっかくなのでと思い、柳田邦男氏の1冊を買いました。でも、どうして、この本が売られていたのでしょうか?

<カフェに関して>

併設のカフェはなく、当然のようにホテルオークラが横にあるので、そこに行くことなります。ただ、今回は足をのばして虎ノ門ヒルズのカフェまで行きました。ビジネスタワーの3階にあるアトリエ コータでパフェをいただきました。

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2階にあった本屋さんにも立ち寄りましたが、素敵です。ビジネスパーソンのための「学ぶ」をテーマに約1万冊の書籍と文具・雑貨が並びます。

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文学賞候補を読んで感想を書いていきます。今後の本選びの参考にしていただけると嬉しいです