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岡田美術館を巡って(神奈川県・箱根町)

<美術館紹介>

2003年、箱根町小涌谷にあった欧米人向けのホテル「開化亭」の跡地に建てられた美術館。

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展示面積は約5,000㎡にも及び、日本・中国・韓国を中心とする古代から現代までの陶磁器や絵画など、常時約450点の美術品が展示されています。小田原駅からバス40分、強羅駅からバス5分バス停「小涌園」より徒歩すぐ、小涌園ユネッサンの向かいです。箱根美術館等、箱根の美術館とのパックチケットは少しお値打ちです。美術館利用の場合は、駐車場・足湯入場料無料になります。

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<訪ねた日>

2020年7月26日

<展示に関して>

岡田美術館では、企画展示の他、時代の流れや流派にそって美術品が約450点展示されていました。美術史家で有名な学習院大学名誉教授の小林忠氏が館長なさっています。

とても見やすく展示されていました。

ところどころに逸品コーナーやテーマ展示室などを設けてありました。今回は「長寿の作家特集」で、小倉遊亀作品に久しぶり楽しめました。また、いくつかの作品の前には、液晶タッチパネルによる作品解説(日・英・中・韓対応)を設置されているから、いつもガラスにお鼻付けて読む…なんて煩わしさなくって(^.^)館内のデザインといい、とにかくゆったりと展示を楽しむための別世界でした。普段でしたら、小学生以上のプログラムも開催されるそうです。広い館内を思い思いにめぐり、日本とアジアの壮麗な美の歴史を実感できるはずです。

今回の企画展示は生誕260年記念・北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともにでした。

2020年は、世界的に有名な江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849)の生誕260年にあたります。北斎と聞いてまず思い浮かぶのは、風景版画「冨嶽三十六景」シリーズや、ヨーロッパの芸術家たちにも影響を与えた絵手本『北斎漫画』などの印刷物でしょう。

一方で、約70年にわたる画業を通じて意欲的に取り組んだ肉筆画(一点ものの絵)における優れた業績は、あまり知られていないように感じられます。
岡田美術館には、北斎屈指の名品である「夏の朝」や「堀河夜討図」を中に、40歳代から最晩年に至る10点の肉筆画が収蔵されています。本展では、それらを初めて一挙公開されていて、原画、版本(版木に彫って印刷した書物)の代表作である「冨嶽三十六景」と『北斎漫画』、北斎に影響を受けたフランスのガラス作家エミール・ガレの作品なども展示し、様々な角度から奇才・北斎に迫っています。あわせて、他の浮世絵師による肉筆美人画の名品も特別公開。肉筆浮世絵の世界が堪能できます。下の写真は夏の朝、美人夏姿図です。(図録より)

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ちなみに葛飾北斎関連情報として映画『HOKUSAI』2021年公開予定です。出演:柳楽優弥、田中泯、阿部寛、永山瑛太、玉木宏

常設展示は全5階。5000㎡の広さに約450点展示。

1階…中国陶磁 青銅器 韓国陶磁、2階…喜多川歌麿「深川の雪」 日本陶磁 和ガラス、3階…特別展「北斎の肉筆画」 金屏風、4階…日本絵画 古代の工芸、5階…仏教美術。5階からここから、開花亭(後述するカフェ)・庭園に通じていました。坂に建てられているので、5階から出て庭園がみえました。

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<売店に関して>

お家でもまた観たい作品たくさんですもの、図録ともっと葉書の充実を願っています。絵葉書(中国・景徳鎮)と図録を買いました。

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さらにチョコレート売場が別にありました。美術館専属ショコラティエによるもの。三浦直樹さんは、代官山の「デカダンス・ドュ・ショコラ」のオープニングシェフや「ブルガリ イル・チョコラート」の初代マスターショコラティエという華やかな経歴の持ち主。

現在は「Okada MuseumChocolate」の開発から製作までを、アシスタントとふたりで自ら行っているそうです。このチョコレートだけを求めにやってくるお若い方が多いようで、比較的求めやすい物は売り切れでした。インスタ映えってすごいんですね。

<カフェに関して>

美術館脇坂の上に開花亭があります。お茶とお菓子のセットから、おうどんセットがありました。

残念ながら時間の関係で入ることができませんでした。








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