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時々読み返したくなる記事、疲れた時に是非。
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#人権

「さみしさ」という鋳型

「寂しさを感じているが実際に人と会うと疲れるというタイプの人は、『交流をもっと持たないと』という観念にとらわれず、無理に友達の幅を広げようとしないほうが、結果としてQOLは上がるのではないか」という趣旨のツイートを見て、たしかにそうかもしれないと思うなどした。  過去のエントリでも何度か話題にしたことがあるけれども、この「さみしさ」というのは仏教で言われる「渇愛」と似たところがあって、単なる一時の感情であるというよりは、むしろそれを発生させるエネルギー源もしくは構造として、

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できれば本はゆっくり読みたい

 一身上の都合により多くの本を素早く読んでいかねばならないことになっているのだが、これが個人的には実に苦痛である。もともと私は(インターネットで見かける読書家の皆さんと比べれば)さほどに本を読むのが大好きというわけでもなかったのだが、そこでさらに速読まで求められてしまうということになると、私にとっての読書の楽しみというものは、ほとんど半減してしまうことになるからだ。

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他人の心まで一律に「正しく」したがる全体主義者たちのこと

 というわけで、5月も終わりである。なんだかあっという間のひと月であった。  これはリンクした過去記事に詳しく述べてあるとおりのことであって、従来から何度も語ってきた話ではあるのだけど、今月の諸エントリに通底する問題意識に関わるテーマでもあるので、新たな観点も入れながら、いちおう再説してみることにしよう。大切なことは、やはり2回でも3回でも、繰り返し書いておいて悪いことはない。

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民主主義が本当に「死ぬ」ことのないように

 一部SNS等において、性的少数者に関する議論に全集中している方々を見て、「民主主義」の現代的なあり方に関する、従来から指摘されていた懸念点がそのまま当てはまっているなあと思うなどした。

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ナイーヴな「人権」理解をしているのはどちらなのか

「一部の人たちが強く不満をもつ意見を公に述べたことで、論者の所属先に抗議電話等が多く寄せられる」といった事態は、とりわけここ最近は当たり前のように見られる「社会現象」のようなものになっているが、そういった行為をどう考える(評価する)べきかというのは、当然のことながらなかなか難しい問題であると思う。

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知らず覚えずして苦悩を受く

 先週末のツイキャスでは複数のテーマについて話をするつもりであったところ、(いつものことではあるが)ついつい説明が長くなり、最初の話だけで時間を使いきってしまう仕儀となった。ただ、そうした複数のテーマを通じて視聴者の方々にお伝えしたかったことは結局のところ単純な1つのことであって、それは、「思想や言説の力というものの実際的な強烈さ」ということである。 (※録画視聴パスは、1月2日のエントリより取得できます。)

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思想や言説の力をナメたことによって、むしろその奴隷と化す人たちのこと

 昨日のエントリでは言葉の定義を明確にすることの重要性について述べたけれども、そのようにしてクリアなものとされた術語や概念を積み重ねて、説得力のある思想を語ることは当然ながらそれ以上に重要である。ただ、本邦では残念ながら、言葉や思想が現実に有する力のヤバさについては、あまり敏感でない人が多いようだ。

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誰がこの悲惨な人権蹂躙状態を維持しているのか

 child abductionや、離婚後のいわゆる共同親権の導入にまつわるインターネット上の議論については、(昔からそうだったけれど)最近とくに「反論」の体をまるでなしていない(むしろ相手方の立場を補強するにすぎない)主張が現状の人権蹂躙状態維持派の方々からなされる様子を多く目にするようになり、本当に醜悪だなあと思いながら眺めている。

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権利の上で眠りこけ、鎖自慢奴隷の夢を見続ける者は、保護されなくて当然だ

 朝にゆっくり坐ったりなどしていると、「私が世間の皆さんのいうことにあまり流されないのは、これをやっているおかげです」などと、もっともらしいことをいいたくなってしまうのだが、そもそも瞑想などを敢えてやる前から私はそういうタイプだった気もするので、このあたりの因果関係はよくわからない。

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他人の適法行為に難癖をつけたがる者に対して、いちいち萎縮する必要はない

 少し前まで夜に就寝しても連続では6時間くらいしか眠れないことが多かったのだが、なぜか最近は8時間ほども、ぐっすり眠れる日が続いている。おかげで体調は悪くない反面、やたらと眠れるということは冬季うつの徴候なのではないかとも思われたりして、本当に人生は何があっても心配事の種には事欠かないものだと笑ってしまう。 (※録画視聴パスは、12月1日のエントリから取得できます。)  先日のキャスでは、なんとなくnoteエントリにした「高齢独身者バーサク問題」について、思ったより皆さん

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「当たり前の話」はさぼらずしましょう

 2022年11月も終わりである。先日のツイキャスで『仏教と儒教』の著者である荒木見悟博士や、その同世代の学者たちの勉強の様子について話しながら、「やはり基礎的な知的訓練というのは大切だなあ」などと当たり前のことを考えたのだけど、その「当たり前のこと」を再確認させられたのが、この1か月でもあったと思う。 (※録画視聴パスは、11月1日のエントリから取得できます。)

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警戒をしているようで実はガバガバ

 昨日のエントリで信教の自由の話をたまたましたところ、先月話題となった以下の件を取り上げ忘れていたことを思い出した。  これも実に酷い話だったと私は思っているが、その「酷い」の内容は、ひょっとしたら多くの読者の方々が感じたそれとは、かなり異なっているかもしれない。

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人権保障の後退を、むしろその進歩と捉える処置なしの方々

 最近は本当に、こういう基本的なところについて社会の「底が抜けて」きたなあと思う。

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