“職業・チャレンジャー”本田圭佑さんと「OneTokyo」が目指す物語への期待
職業はチャレンジャー。出身地はもはやアース。
数々のとんでもない名言を持ち、トレーニングの末に手に入れた強靭なポジティブさを持つのが本田圭佑さん。彼の新しい一歩に興味を持ち筆を取った次第だ。
改めて。サッカー選手として海外リーグの試合に出る一方で、サッカースクールを運営したり、サッカークラブを経営したりしているビジネスマンいや、チャレンジャー。それが本田圭佑さんだ。
「本田△」が流行ったのは2010年ころだっただろうか。あの頃と変わらず、いやあの頃以上に自らの発信で世の中に何か爪痕を残す姿勢に、陰ながらずっと感銘を受けてきた。
新プロジェクト「OneTokyo」
そんな本田圭佑さんが新しいプロジェクトとして2020年1月に「OneTokyo」を発表した。
地域密着型のサッカークラブとして、9年でJリーグ加盟を目標に掲げている。
「OneTokyo」の発表時、「本田圭佑さんは全員参加型」、「当事者意識」、「勝つことは勿論だが、それ以上に大切なことがある」と3つ印象的なワードを残した。
また、Twitterで出逢って2週間の大学生を運営の代表に抜擢するという豪腕っぷりを見せている。
ただ、この点についても本質的に求めている若い才能を見つけ、今回の「OneTokyo」にハマると見抜いたセンスが非常に面白い。僕はこの人事に大賛成である。
ここからは僕の予想だ。「OneTokyo」が作ろうとしているのは「物語(ストーリー)」だと思っている。
エンタメ、サービスの変化
少し日本におけるエンターテインメントについて書いてみたい。
CDや雑誌が昔ほど売れない時代になったのはご存知の通り。そもそもCDプレイヤーを持っていない人も増えた中でCDを売るのは至難の技だろう。
週刊少年ジャンプの売れ行きは全盛期の半分以下にまで落ち込んでいるし、ファッション誌『GLITTER』を刊行していたトランスメディアが事業停止を発表した。
インターネット(スマホ)が台頭したことで、単なる情報は無料で手に入る時代になった。
ただし、エンタメやコンテンツ、サービスとの触れ合い方が変わっただけで、音楽を聴けば、小説を読み、漫画を読むことは変わっていない。
変化しているジャンルもある一方で、リアルなエンターテインメントの市場は伸び続けている。
アーティストやアイドルのライブ。映画も応援上映を含めて繰り返し見るファンへの施策が本格化してきた。
「名探偵コナン」の映画は100億の興行収入を叩き出すまでに飛躍するとは誰が予想していただろうか。
そして、ブシロード社が手掛けている「BanG Dream!(バンドリ !)」やグループ会社である新日本プロレスの勢いも素晴らしい。
アイドル人気が不変であることを見ていても、人(ここでは日本人)はリアルな物語に心惹かれると言っても過言ではない。今伸びている全てに「物語」が関係しているのだ。
だからこそ、令和の時代にはじまったサッカークラブ「OneTokyo」の“サクセスストーリー”と運営責任者である奥山大さんが“シンデレラボーイ”へと駆け上がる物語に強く興味を持った。
これから始まる物語、SNSと動画とリアルの3軸
試合が面白い。好きな選手がいる。戦術が面白い。家族でスタジアムに行くのが楽しい。
サッカーの楽しみ方は人それぞれなので、どこかにハマレば大きな盛り上がりが生まれる可能性がある。
話題があり休日に熱くなれる時間を提供し続けていれば、チャンスが訪れると思っている。人はお祭りが好きなのだ。だからこそ、スマホゲームのイベントであれだけ盛り上がるのである。
ファンを集める。ファンと共に作っていく。そのための仕掛けがこれから数多く出てくると思われる。
新鋭のインスタグラマーがユニフォームをプロデュースしてみたり、YOUTUBERが応援動画を流したり、歌い手が応援歌を作る。
また、選手1人ひとりあるいは「OneTokyo」でYouTubeチャンネルを持ち、Vlogを毎日発信する。Twitterライブで練習風景を流すことだって面白いじゃないか。キャプテンがPodcast番組を持つのも楽しいかもしれない。
また、スポンサーとはパートナーとしての関係でクラブを通じた新しいビジネスを創出することだってできる。
スタートアップのサービスがスタジアムでPRされている。そんな世界が「OneTokyo」を通じて生まれるかもしれない。
ちなみに、個人的にはオウンドメディア運営などで力を貸したいと思ったほどだ。
だからこそ勝つことは勿論だが、「それ以上に感情移入させてくれる選手」が必要なのだ。
共感性を持った選手。なんだか応援したくなるような選手。上手いだけではない、凄さを秘めた選手が現れ、その選手のライバルが生まれてくると、選手同士にも個性が生まれてくる。
個性的な選手たちのリアルな群像劇。この物語に“古参”として参加するのは今しかない。
サッカー漫画以上
最後に。堀江貴文さんも「東京23区内にクラブチームがないのが致命的」だと語り東京都社会人サッカーリーグに「Tokyo2020FC」というチーム名も登録しているという。
Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)が発足したのは1991年。30年が経った今、日本人とサッカーの関わり方が大きく動き出そうとしているのかもしれない。
職業チャレンジャー・本田圭佑さんの新しい動きは「物語作り」がテーマにあると僕は読み解いた。
サッカー日本代表のエースとして活躍した選手が現役中にサッカークラブを経営する。勿論、ほかの投資活動だってある。
これってもはや漫画の世界よりも漫画的な生き方ではないだろうか。
運営責任者・奥山大さん、オーナー・本田圭佑さんの新しい挑戦と紡ぐ物語に心から期待したいと思う。
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