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温かい場所を創ろう。


ひとと丁寧につきあう

出逢ったばかりの先輩経営者I子さんが、
先ずは、”お近づきの一杯”と、
馴染みのお店に連れて行ってくれました。

ここまでは、
良くある話です。

最初に用意していたお店は
評判の海鮮だったのに、
私が苦手だと聞くと、急遽行き先を変更。

「ちょっと、今からいいかしら?」
お店に一本電話を入れて、
開店前に入れてもらったお店のオーナーとは
数十年ものお付き合いだと言います。

「フォカッチャある?」
「昨日のがあるよ。」
「昨日のを出すの?」
「昨日の方が美味しいよ。」

ざっくばらんな会話が続き、
本当に気の置けない仲間なんだと知りました。

手土産に持って行ったウイスキーを、
シェフも一緒に飲みながらのお料理ですが、
どれも抜群に美味しかった。

豪快に笑いながら、
おしゃべりするオーナーシェフHさんと、
雇い主に、「Hちゃん」と呼ぶ若いスタッフ。
お店全体が人懐っこい。

はじめは、
不愛想で私の目をみない先輩経営者が
どんな人なのかと内心不安だったけど、
居心地のよい店での時間とともに…
だんだん打ち解けていくのが分かりました。

「私、いくつに見える?」
唐突に聞かれて、答えを探していると、、
「68歳なのよ。」とあっさり回答、
「ええぇ? わ、若い!」
これは、本音でビックリしました。

この歳になるとね、縁を大事にしようと思ってるの。
何十年と付き合った人たちだけでなく、
昨日今日、出会ったような人でもね、
せっかく、ご縁があったのだから、
丁寧に付き合っていきたいって思ってるのよ。

もしも、行き詰ったときは、
ここにおいで。

お酒もすすみ、
饒舌になったI子さんは、
最初に行く予定だったお店に電話を入れて
「今から、大切な人を連れて行くから。」と、
そして、電話を切るなり、
「タクシーを呼んで!」
あっという間の、決定事項です💦💦

(これ以上、まだ食べれるの??)

そんな私の心配をよそに、
次のお店は、貴方が食べられるのないから、
ここでたくさん食べておきなさい。

なんだか分からないけど従おう、、
席を立とうとする私に、
それまで豪快に声をあげて笑っていた
Hさんが、急に私の目を見て言いました。

「本当に行き詰ったときは、ここへおいで。」
「いつでも、ひとりで来ていいからね。」

一瞬のできごと。
なぜか、涙が溢れてしまいました。

「あんた、何でひとりなのよ?」
「私が一緒にくるわよ!」
「ばか、行き詰った時はひとりがいいの。」

漫才みたいなやり取りも、
何だか、とっても温かくて心地いい。

Hさんに見送られながら、
高速を使って、30分のところを20分で移動!
(10分でも早く着きたかったらしい💦)

到着したのは、
I子さんの同級生が集う海鮮料理のお店でした。

ジプシー

私は、幼少期から引っ越しが多く、
両親の仕事の性質で、
小学校も、中学校も、高校も、、
そういう地元の付き合いというのがありません。
(地元と呼べる場所がないのです💦)

だから、
子どもの頃からの友人関係というのが、
経験としてないため、
その尊さも想像しがたいのですが、
”羨ましい”と思う事はよくあります。

私たち家族は、
ジプシーのように定住することなく
流れるように生きてきました。
(決して、犯罪者家族ではありません💦)
 
そういう環境ですから、
自然と、所有や固定という概念が薄くなり、
無意識的に変化を好む傾向があります。

初対面でよくある、
「どこの生まれ(出身)か?」
という質問の答えが難しい。

生まれた病院の場所なら東京だけど、
育った場所は、
九州・関西・関東と幅広い。
それなら、一番長く暮らした場所が
無難なのかなと「東京」と答えていたりします。

結縁の威力

宴たけなわの個室へ到着した私たちは、
待ってました!と歓迎を受けました。

それぞれが、
立派な社長さんたちです💦💦
そういう大人たちに向かって、

「まるで、コナン君みたいだったのよ」
頭脳明晰で、
ラサール高校から東大入学とか、
某上場企業の副社長とか、、
今の肩書だけだと恐縮しそうな人たちも
ただのクラスメイトなんだと思えば…
ずっと変わらない信頼関係さえあれば…
こんな風に、、
家族みたいに話せるんだと思いました。

50年以上のお付き合い。

親子ですら、、
事情や寿命によっては、
50年も付き合えない場合があります。

恥ずかしいことも、
困ったことも、
耳が痛いようなことだって言える。
結縁って、友情って、本当にすごい。

温かい場所を創ろう。

いつもと違う、
先輩たちがくれた温かい時間が終わり、
ふと一人になって…
Hさんが言ってくれた言葉が蘇る。

私の人生を振り返ると、
「行き詰ったときには、ここにおいで」
と言われたことがなかったです。

日々、
たくさんの方々に支えていただき、
有難いご縁はいっぱいあった。

だけど私に、
”行き詰ったときにおいで”
言った人はいないし、
行く場所もありません。

拠り所になる場所があるって…
こんなに嬉しいものなんだと、
はじめて知りました。

人はひとりでは生きていけない。
だからこそ、
拠り所になる(帰れる)場所があれば、
もっと、強く生きられるのではないか。

温かい拠り所を創ろう。



かつての、
私と同じような境遇にいて悩んでいる人や
家族がいても、会社に所属していても、
例え、恋人や友人がいたとしても、、
孤独や不安を感じて、
”ひとりぼっち”だと感じてる人に伝えたい。

私と一緒に、
孤独のない優しい世界を創りましょう!



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