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【グラジオラスの花束 〜心の影絵〜「山下瞳月」】7話


「陽〜.....あれ取って!」

文化祭も後半、陽と射的で遊んでるところ。

「どれ?あれ?」
「違う!その1個横のラムネ!」
「よし!任せろ!」
「......🙏」
「........あ」
「あ」
「.........いやまぁそのさ笑」
「😠」
「怖いよ瞳月......笑」
「もう1回!次で行けるよ!」
「待って瞳月、時間やばいよ」
「うわ!ほんとだ!行ってくる!」
「待って瞳月!」
「なに?」
「これ.....渡しそびれてて」
「お守り......ありがとう!!」
「頑張ってね😊」

急いで講堂に向かわなきゃ.....。

ーーーーーーーーーーー

「瞳月〜👋」
「美羽!私より先に着いてると思わなかった笑」
「さっきまで演劇部の舞台観たり、ここに居たから」
「そういうね」
『はーい!みんな集まって!』
「はい!」「はい」
『突然なんだけど始まる前にみんなに共有しておかないといけないことがあって、どうやら今回テレビクルーが来てるらしいの』
『え!!もしかして私テレビデビューしちゃうのかな!?』
『違うよ、たぶん瞳月先輩を撮りに来たんだよ笑』
「先生、急に決まったんですか?」
『いや事前に決まってたらしいんだけど、あのハゲ教頭今朝伝えてきやがってさ』
『ハゲー』
『ハゲハゲー』
『私はハゲてない!😠  一応パフォーマンス中の邪魔にならないように撮るみたいだけど、ちゃんとカメラを意識して笑顔で楽しく踊ること!』
『はい!』
『瞳月、大丈夫か?』
「いつもと変わらず全力で!」
「........」
『美羽は大丈夫?』
「.....え、あはい」
『......🙂  瞳月、美羽のサポートしてあげて』
「はい!」
『よし!じゃあアップから〜!』
「美羽、緊張してる?」
「うん.....してる」
「大丈夫、私もしてる」
「でも何回か取材とか受けてるんでしょ?」
「何回やっても慣れないよ笑」
「そういうもんか....」
「いっつもそういう時しーがどうしてるか気になる?」
「気になる」
「陽の事、考えるようにしてる」
「陽ちゃんの事?」
「うん、そしたら自然と緊張が解れて最強になった気がするんだよね」
「最強......」
「だから美羽も好きな人の事考えるといいよ」
「好きな人かぁ.....」
「沢村くんの事好きなんでしょ?」
「......え?」
「しーには分かるよ🙂  一見ポーカーフェイスだけど心では舞い上がってること」
「......バレてたんだ」
「美羽、意外と分かりやすいんだよね笑」
「嘘.....初めて言われた。なんで?」
「なんで?笑  友達だからじゃない?」
「友達.......」
「ほら嬉しそう笑」
「顔に出てた?」
「出てないよ?  オーラ🙂」
「なんかすご.....笑」
「でもライバルが強力だからめげずに頑張ってね。私は2人とも応援してるから」
「ありがとう。緊張解れてきた」
「良かった」
「背中叩いてくれる?」
「背中?いいけど」
「結構強くやっていいよ」
「いいの?.....バシン!」
「っった.......強いよ....笑」
「やれって言ったじゃん笑笑」
「言ったけど....笑」
『は〜い、みんな〜集まって〜瞳月!いつもの!』
「はい!よし!テレビとか関係なくいつも通りに全力で!」
『はい!』
「せーのっ!」
『いつも可憐でたくましく!櫻のように咲き誇れ!Just trust your self!』
『咲け!』
『咲け!』
『咲け!』
『櫻坂!High schooool!満開!』
『よし!行ってこーい!』

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