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【グラジオラスの花束 〜心の影絵〜「山下瞳月編」】5話


「瞳月さん」
「なんですか、陽さん」
「春ですね」
「春ですね.....?」
「実は今日は行きたい所がありまして」
「というと?」
「ピクニックに行きたいのです」
「いいじゃないですか」
「というわけで......じゃーん!お弁当作ってみました〜!」
「えぇ!?陽、料理出来たの?」
「練習したんだ〜」
「一人暮らし恐るべし....」
「レンタカー下に停めてるから早速行こっか」
「いえ〜い」

ーーーーーーーーーーー

「天気良すぎ〜」
「めっちゃピクニック日和だね」
「ねぇねぇ瞳月」
「なに?」
「バドミントンできる?」
「やった事ないかも」
「やってみる?」
「え、あるの?」
「一緒にやろうと思って昨日レンタカー借りたついでに買ってきたんだ〜」
「陽さん陽さん」
「なんですか瞳月さん」
「最高です」
「ですよね。じゃあ落とした方が負けね」
「できるかな......笑」
「罰ゲームで帰り道アイス奢りにする?笑」
「よし!頑張るぞ!!」
「やる気すご......じゃあ行くよ〜」
「ばっちこーい!!........ドテッ」
「瞳月!?笑」
「.........笑」
「だ、大丈夫?笑」
「見ないで......笑」
「瞳月ってもしかして鈍臭い?笑」
「いや.......そんなことはない.....はずです笑」
「笑笑   怪我してない?」
「うん大丈夫.....笑」
「びっくりした笑」
「.......バドミントンやめません?」
「そうしよっか笑笑」
「あぁもう....お腹空いた......」
「じゃあお昼にしよっか.....レジャーシートは引けるよね?笑」
「引けますー!!笑」
「転ばないでよ?」
「もー!ポコポコ」

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「ごちそうさまでした!」
「美味しかった?」
「うん、卵焼きめっちゃ好きな味!」
「良かった!1番練習したから.....笑」
「じゃあ努力の味なんだね」
「そうだね笑笑」
「なんか眠たくなってきちゃった.....」
「そうだね.....お昼寝しよっか」
「うん、そうしよ」
「......ねぇねぇ陽〜」
「何〜?」
「今度しーもお弁当作ってもいい?」
「うん、もちろん!なんならうちのキッチン使ってもいいし」
「陽はなんのおかずが好きなの?」
「ん〜なんだろう.....野菜炒めとか?」
「え?野菜炒め?」
「うん、最近カレー粉をちょっと入れて遊んだりしてる」
「へ〜美味しそう」
「今度作ってあげるよ」
「やったね」
「瞳月は得意料理とかある?」
「いや.....実はまだ料理したことない....笑」
「あら笑」
「でもでも!頑張るから!」
「そうだな〜じゃあ瞳月が作った卵焼きが食べたい」
「卵焼きね!分かった!」
「楽しみにしてるね🙂」

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