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【グラジオラスの花束 君と僕と洗濯物〜「向井純葉」】5話


「璃花さんと何話してたの?」
「別に〜?」
「そう」
「ねえねえ礼央、演劇部の舞台観に行きたい」
「舞台?いいけど」
「いいの!」
「誰か気になる人でも居るの?」
「え!?ううん?」
「そう?」
「うん.....あ!ポップコーン買っていこ!」
「いいよ」
『いらっしゃいませ!』
「キャラメルだよね?」
「うん!」
「キャラメルポップコーンと.....飲み物どうする?」
「純葉はコーラ!」
「じゃあコーラとオレンジジュースください」
『ありがとうございます!800円です!』
「これで」
『ありがとうございます!すぐお出しするんで右にズレてお待ちください!』
「お願いします」
「礼央ありがと〜!」
「どういたしまして。舞台の時間まだ大丈夫?」
「うん!午後の部は15時30分から!」
「おっけ〜」
「お腹空いた〜.....」
「すぐ出るって笑」
『お待たせしましたー!』
「ありがとうございます」
「いただきま〜す!」
「早いよ笑」
「ん!見へ!¥%・$:〆*だ!」
「ね〜笑  食べてから喋って笑」
「.......見て!大学いも!食べた〜い🥺」
「武元さんから貰ったやつ食べられなくなるよ?」
「食べれる!!」
「ほんとに?」
「絶対絶対絶対!!」
「毎回それで最後僕が食べてるからなぁ.....」
「お願〜い🥺」
「絶対食べてよ?」
「うん!!」

ーーーーーーーーーーー

「礼央〜....お腹いっぱいもう食べられない」
「だから言ったじゃん!!純葉のばか!!」
「お手洗い行ってくる....笑」
「も〜.....笑」

うぅ.....食べすぎた.....。
あ、わたあめもあるんだ.....。美味しそう.......。
.........急がなきゃ舞台始まっちゃう。

『礼央くん!!丁度いいところに!!』

礼央!!!?

「どうしたの?」
『私たち友達とはぐれちゃって一緒に探してほしくて』
「う〜ん......ごめん純葉待ってて」
『お願い!一瞬だけ!!🙏』
「ごめんけど無理だよ。純葉を1人に出来ないもん」

礼央ぉ........🥺

『そっかぁ.....分かった楽しんでね〜』
『礼央くんって彼女居ないんじゃなかったの?』
『いや居ないはずだよ?』
『純葉って誰だろう.....』

あ〜........まずいぞこれ........。

「あ、純葉おかえり」
「礼央ぉ.......🥺」
「えぇ!?なんで泣きそうなの!?」
「私の事そんなに大切にしてくれてるんだね.....🥺」
「なに?何の話?」
「ギューってしもいい?」
「ダメに決まってるでしょ!!」
「じゃあ握手」
「なに?なんなのこれ🤝」
「礼央の事一生守るからね.....🥺」
「言うとしても逆だよ笑」

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