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【グラジオラスの花束 〜無言の宇宙〜「上村莉菜編」】2話


「莉菜さ〜ん、子供たち全員寝ました!」
「ありがと〜こっちも全員寝たからおやつの準備しよっか」
「おやつと言えばこの前『渚』行ってきました!🫡」
「ありがとう笑  保乃ちゃんは何のスイーツが好きなの?」
「シュークリームが好きで.....笑」
「美味しいよね〜私は亮くんが作るチョコが好きなんだ〜」
「チョコ!いいですね!」
「でもだからバレンタインは作らせて貰えない.....笑」
「なんでですか?」
「亮くんが作った方が美味しいから......笑」
「あ.....いや!保乃は莉菜さんのも美味しいと思います!」
「ありがとね笑」
「そういえばなんで『渚』って名前なんですか?人名?」
「あ〜あれ実は私の名前なんだ〜」
「結婚する前の苗字ですか?」
「ううん、ちょっと違う笑」

ーーーーーーーーーーー

「莉菜〜」
「あ、亮くんお疲れ様〜」
「莉菜疲れた〜癒して〜」
「ほらおいで〜」
「あ〜......落ち着く〜」
「よしよし......」
「そういえば莉菜、文化祭の役決まったの?」
「あ〜......うん.....決まったよ」
「ん?どうした?」
「あ〜のね....怒らないでほしいんだけど.....」
「別に怒らないよ笑」
「き.....」
「.....?」
「キスシーンがあるの....」
「🙂」
「.......」
「🙂」
「.......」
「🙂」
「.......りょ...亮くん?」
「えぇえええええええ!!!!!!!!!?」
「びっくりしたぁ!」
「え待って待って待って待って待って待って」
「お、落ち着いて!」
「いやいやいやいや落ち着いててててるよ?」
「待って!まだ続きがあるから!!」
「なななななななに?」
「キスシーンあるけど、相手役の子に私達が付き合ってるの言ってて直前で止めてもらうから!」
「そんなの止められないよ!!!俺なんか1回も我慢できたことないんだから!!」
「いやいや笑  それにその子も彼女居るから!」
「え.......よくその台本OK出たね.....」
「なんか部長が『高校生にもなってキス如きでギャーギャー喚くなバカが』って.....笑」
「え怖っ」
「お互い演技の勉強って割り切ってるけど.....やっぱりダメだよね?」
「えーっと.......」
「🥺」
「ん〜........」
「🥺」
「あ〜........」
「これからも亮くんの事が1番大好きだよ」
「よし!おっけー!!!俺も莉菜が大好き!!」
「な......いいの?それでほんとに......笑」
「いや良くない」
「だよね....もう1回話してみるね」
「けど!......莉菜を信じたくもある!」
「亮くん.....」
「なんか分かんないけど、ここを乗り越えたらきっとなにか自分的に変われる気がする」
「亮くんのそのポジティブ憧れる....」
「だからといって嫉妬してない訳じゃないからね?」
「分かってるよ笑」
「上村さ〜ん」
「あ、永田くん」
「ここに居たんだ....えーっと君が内村君?」
「😠」
「こら、威嚇しないの笑  永田くん、この大型犬みたいな人が私の彼氏の内村亮くん」
「うっす....😠」
「な.....永田蒼空です....」
「もう.....」
「あの.....自分も彼女居るんで安心して下さい.....」
「安心つってもなぁ.....」
「僕も別に上村さんとキスが嫌とかじゃなくて、彼女から怒られるからしないよ.....」
「したらぶっ殺す」
「ちょっと!!」
「あはは.....笑  僕の彼女も同じこと言ってたよ.....笑」
「そうなんだ......笑」
「えーっと....これから宜しくね.....」
「その手を握ってやるのは無事に終わったあとだ!」
「わ、分かったよ....」
「ごめんね永田くん.....笑  も〜睨まないの!」

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