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【グラジオラスの花束 〜美しきNervous〜「田村保乃編」】4話


「美羽ちゃ〜ん!ごめんね!遅くなって!」
「おかえり〜」
「夜ご飯急いで作るね」
「全然ゆっくりで大丈夫だよ」
「ほんとに〜?ありがと〜🥺」
「なんなら手伝うよ」
「いいの?」
「もちろん」
「じゃあこの袋に入ってるやつ冷蔵庫入れてくれる?その間に手洗うね」
「分かった」
「ごめんね〜最近遅くて」
「仕事.....大変そうだね」
「そうなんだよね〜.....なんか保護者の人にしつこくご飯誘われるし〜......笑」
「お姉ちゃんここでもモテてるんだ笑」
「やめてよ〜、もう不倫は嫌や〜」
「お姉ちゃんあのさ.....」
「ん〜?どした〜?」
「今週末......文化祭あるんだけど来れる?」
「文化祭?もちろん!」
「え?いいの?」
「だって美羽ちゃんまた踊るんやろ?」
「そうだけど」
「前の学校の時は見れなかったからさ」
「........」
「友達......できた?」
「........うん」
「そっか......良かった🙂」
「......🙂」
「頑張ったね美羽ちゃん」ヨシヨシ
「やめてよ、もう高校生なんだけど笑」
「美羽ちゃんはいつまで経っても保乃の可愛い可愛い妹だからね」
「......ありがとう」
「😊」
「.....ねぇお姉ちゃん」
「なに〜?」
「鍋から溢れそう」
「あ!ほんとだ!危なっ!」
「やっぱりダメなやつだったんだ」
「危な〜笑」
「しっかりしてよ笑」
「しっかりします......笑」

ーーーーーーーーーーー

「いただきます」
「どうぞ!」
「......」
「......どう?」
「おいひい」
「えー!良かったぁー!」
「これ何?なんかカレー?の味する」
「これはね〜昨日のコロッケを潰してカレー粉をちょっとかけてオーブンで焼いたコロッケカレーグラタンだよ〜」
「へ〜......こんなのもできるんだ.....」
「凄いでしょ〜」
「お姉ちゃんのご飯ってほんと美味しいよね」
「えー!なに〜?嬉しい!!明日は何作ろうかな〜!」
「笑笑  あ、そういえばシュークリーム買ってきたから後で食べようよ」
「え!どこの?」
「駅前の『渚』ってとこ」
「ぶふっ......え!?😳」
「ちょっと大丈夫?笑  どうしたの?」
「ううん....なんでもない.....」
「そう?.....こっちはふつうの卵スープ?」
「うん!卵とワカメのスープ!」
「私これ好きなんだよね〜」
「美味しい?」
「うん、美味しい」
「良かった笑」

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