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【グラジオラスの花束 〜何度LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう〜「村山美羽編」】3話


「あ〜......暇だなぁ」

そういえば沢村くん「焼きオムライス」って言ってたな....なんだろそれ....この辺にあるのかな。
.....あった「マーメイド」ここかな?
え、すご。大学生で自分のお店持ってるんだ...。
店員さん?店長さん?....店長さんか....可愛い。

.......沢村くん達居たりしないかな。

「......念の為可愛くして行こっと」


ーーーーーーーーーーー


「着いた.....」

外装可愛い.....あ、やば。
店員さんと目合っちゃった.....。

「こんにちわ〜....」
「いらっしゃいませ!お1人ですか?」
「はい」
「奥の方で案内しましょうか?」
「あ、じゃあ...」
「ごゆっくりどうぞ」
「あ、あの...焼きオムライスありますか?」
「ありますよ!当店人気のメニューです!」
「じゃあそれで」
「ドリンク何にされますか?」
「えーっと....」
「....良かったら今日新作のタピオカミルクティーおすすめなのでどうですか?」
「じゃあそれで」
「ありがとうございます!では少々お待ちください!」
「ありがとうございます」

たぶん店長さんだ......可愛い。

「......さすがに沢村くん居ないか」

それにしても沢村くん変な人だなぁ。
他の男子と違って全然私に興味なさそう....。
.......なんか悔しいな。

やっぱりなぎの事が好きなのかな.....。

「お待たせしました!」
「うわっびっくりした....ありがとうございます」
「あ、ごめんなさい....」
「いや、こちらこそすみません」
「....悩みごとですか?」
「え?」
「いやさっきからぼーっと正面向いてたので....」
「あ、ごめんなさい癖で」
「良かったら私趣味で占いしてるんですけどやってみますか?」
「良いんですか?」
「えぇ、お客さん今、お姉さん1人なので」
「あ、ありがとうございます」
「あ!焼きオムライスは今焼き待ちなのでそれまでには終わりますから!どんなお悩みですか?」
「えーっと.....」
「恋愛系ですか?」
「いや.....あー....たぶん」
「たぶん?」
「.....相手の気持ちが知りたいです」
「ふふ笑  分かりました!ではここから1枚好きなのを選んで表にしてください」
「.....これで」
「法王の正位置ですね...」
「....どういう意味ですか?」
「相手の子はお姉さんの事信用してるみたいですよ!でも慎重でもあるので時間をかけて関係を深めたいタイプかもです!」
「そっか....」
「もう1枚引いて今日の運勢も試してみます?」
「いいんですか?」
「えぇ大丈夫ですよ!」
「じゃあこれで」
「運命の輪の正位置ですね!」
「どういう?」
「名前の通り今日はツイてるみたいですよ!好きな人と会えちゃうかもです!」
「いやまだ好きって訳じゃ....」
ピピピピッ    ピピピピッ
「あ!じゃあ焼きオムライスすぐお持ちしますね!」
「ありがとうございます」

そっか......信用か.....。
........ほんとに会えたりしないかな。

「お待たせしました!熱いのでお気をつけください!ごゆっくり!」
「頂きます.....熱っ」
「あぁああ笑  熱いからね〜.....笑」
「あ、ごめんなさい笑」

美味しい.....。

「いらっしゃいませ!あ!凪紗ちゃん!」
「璃花さんやっほ〜」
「え〜!!可愛い!!どうしたの!?」
「瞳月が....笑」
「そうだったんだね笑  結冬くんもいらっしゃい!今日は....え!ついにデート?」
「違います!笑」
「違うの?可愛い格好してたからてっきりデートかと」
「勘弁してください....笑」
「.......え!美羽!」
「え?」
「あ......やっほ〜.....」

えぇ....うっそ〜当たっちゃった.......。

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