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【グラジオラスの花束 〜君と僕と洗濯物〜「向井純葉編」】4話


「.....礼央!!!」

礼央礼央礼央礼央!!!!
礼央ぉおおおお

翌朝、礼央が心配で目が覚めた純葉はカフェ「マーメイド」へ向かっていた。

「はぁ.....はぁ.....」

ここかな.....え、外観可愛い.....。
あ!違う違う!礼央!!

カラン

「礼央!!!!」
「えぇ!!?純葉!!!!?」
「礼央ぉおおおおおお怖かったよね!!!もう大丈夫だよ!!純葉が来たから!!!!!」
「く...苦しい.....」
「えーっと.....」
「あ!ごめんなさい!向井純葉です!礼央の幼なじみです!」
「え、あ!どうも!石森璃花です」
「ちょ.....純...葉.....」
「純葉ちゃん.....礼央くん苦しそうだけど.....笑」
「ん?.....あ!ごめん!!」

想いが溢れた純葉が力強く抱き締めすぎた結果、礼央はそのまま気絶していた。

「礼央ぉおお!!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「.....ん」
「礼央!!起きた?」
「.....純葉」
「ごめ〜ん!強く抱き締めすぎた!反省!反省まめ!」
「.....してないね」
「うそ笑  してるって笑」
「.....あれ?璃花さんは?」
「キッチンに居るよ。昨日の片付け中らしい」
「.....え!?璃花さ〜ん!手伝います!」
「ちょっと礼央!」

礼央の後を追ってキッチンへ向かう。

「あ〜礼央くん!」
「璃花さん、すみません手伝います!」
「もう終わっちゃった笑」
「うわぁ...ごめんなさい.....」
「全然!.....はいこれ!純葉ちゃんも!食べて!」

机の上には「The朝ごはん」みたいな料理が並んでいた。

「え!!?いいんですか?」
「うん!召し上がれ〜」
「あ、でも純葉お財布持ってきてない.....」
「え!大丈夫だよ!これは私からのオマケ!」
「え〜嬉しいですぅ.....🥺」
「礼央くんは何が入ってるか当ててね」
「え"」
「あれ〜?やっぱり礼央くんにはまだ当てられないか〜」
「リンゴ!」
「お〜1個せいか〜い!あとは?」
「え、純葉も当てたい!桃!」
「おぉ!せいか〜い!」
「ブドウ!」
「礼央くん、ざんね〜ん!」
「グレープフルーツ!」
「おぉ!純葉ちゃんすごいね!正解!」
「へっへ〜ん😏」
「なっ.....!」
「純葉ちゃんウチで働く〜?笑」
「え!!良いんですか!!?」
「うんいいよ〜🙂」
「軽っ!」
「あ、でも純葉人見知りですよ」
「そうなの?でも私と話せてない?」

言われて気がついた。

「え、ほんとだなんで?」
「まさか克服したの?純葉」
「いやそんなことないと思うけど.....」
「私の安心感のおかげかな〜?笑」
「そうかも」「そうかも」
「いや、恥ずかしいから否定してよ〜笑」

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