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無い物は無いのか?どこかにあるのか、作るのか。


昨日、娘と取っ組み合いをしてしまいました。我ながら50歳も手前でよくやるな。
その時はお互い必死という感じです。

また先日、銀座に舞台を見に行った帰りに年上の友達から「お母さんって感じがしないのはなんでだろう?」「17歳の娘がいるように見えない。本当の独身に見えるよ」と言われました。離婚しているから独身なんだけどね。褒められているわけでもなく、ただ首を傾げながらそう言われました。外見の話なのか、内面の話なのか聞きそびれたのですが、多分両方なのかも知れません。

取っ組み合いをする時点で完全に母としての包容力不足ですが、お母さんに見えないってどういうことだろうと考えてしまいます。母親の優しさや母性とはかけ離れた内面を持っているのか。おそらく我の強さが母性を上回ってそれが見た目に出ているとは情けないなーと思いつつも、そうかも知れないけど私はこのままで良いのだし、自分以外の誰にもなれないとも思います。先日の友人の言葉は嫌味でも褒めてる訳でもなく余計に複雑な気持ちなり、これが気付きというものかも。

さて、40代後半、更年期世代。2、3年前はストレスが掛かるとテキメンに更年期の症状が出ることもありました。月経の異常やホットフラッシュなど身体からのサインによって、「 あー、今月は結構いろいろあったよなー」と振り返ることもしばしばでした。ストレスマックスの時に鍼の先生から教えていただいた漢方薬局で漢方薬を調合していただいたこともありました。ご夫婦で弱りきった私の縋る思いを受け入れて、心で接してくださり今思い出してもありがたい気持ちになります。初めて訪ねて行った時はお店の前が工事中で音がしていたので私の声が聞こえなかったようで、カウンターでは寒いでしょうとお店を閉めて自宅の中に招いて炬燵に入り温かいお薬をいただきました。ゆっくり話を聞いていただき、ご自身の経験を交えてのお話を聞かせていただいたり、時間をかけて丁寧に診断をしてくださりました。お医者さんって本来はこんな感じだったのかなと思ったのを覚えています。そして、奥様が「漢方薬を毎日一生懸命煎じて飲みたい気持ちの時は体が欲しているから、煎じている匂いだけでも体が元気になる気がするのよ。そのうち、煎じるのを忘れたり面倒になってきたら、その時は体がそのお薬を必要としてない時だから、それはそれで良いことなのよ。」と話してくださりました。あの時はお薬と先生と奥様の優しさ両方に癒されていたのだと思います。

今は体の冷えが消えて月経の異常などの更年期の症状も正常化しました。そしてあの時の自分と何が変わったのかと考えてみると、ストレスへ対する心や気持ちの変化が大きいと思います。数年前は悩みに対して解決しようとすればするほど、悪循環になりストレスを感じどうすればよいのかわからないという状態でした。今は悩むよりも自分にできることをする、掃除でも、洗濯でも、料理でも日々の雑務でも、仕事でも、遊びでも自分しようと決めたことをなるべく雑念を入れずにするように心がけています。悩み事があるとそこに心をとらわれ頭がなかなかそこから離れてくれません。悩むことを止めることは容易なことではありませんでした。

フェイスアップセラピーやタッチフォローヘルスのセッションを受けたり、また自分自身で行うことは自分の内面を見つめて闇の中に光を見出すような作業です。悩みを課題に変え、自分の弱さを受け入れると、ま、いいか!それでいいよ!そのままでいいよ!と楽になります。悩みの内容が外見に関する事でも、人間関係の悩みでもそこにはあまり違いはありません。

なんでだろ?母親に見えないのよねと言われて、そう見えるのかーと複雑な思いになり、無いものねだりでしょうか?優しいお母さんに憧れてそうなりたいなーと日々思っているのですが、実際はなぜか取っ組み合いをしたり、娘相手に緊張してみたり、説教をしたり、喧嘩をしたりしてる私に優しいお母さんの雰囲気は漂ってないようです。そこに私の課題があると思って日々精進している不器用な私の優しさもきっと娘に伝わっているはずです。

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