![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53901755/rectangle_large_type_2_dcd98fcc7792c949937e63079275a511.jpg?width=1200)
ワーホリでの生活2014:オーストラリア Vol.4 ダイビングインストラクターに俺はなる!
9月の中旬に バンダバーグ でのファーム生活から、ケアンズに戻ってきた僕は、シェアハウスを探すことに。ついてすぐ、まずはバンダバーグ で下調べしていた、町の中心部だが割安のバックパッカーに宿を取った。それでもバックパッカーに泊まっていると割高になるため早めにシェアハウスを見つけたい。
ファーム生活前にもお世話になった、ケンジさんやその知り合い、ネットなどで調べ、1週間で合計10件くらい、忙しく内見しに行った。最終的に決めたのは、2回建ての一軒家に、10人ほど住んでいるシェアハウス。週にAU$105だった。
日本人オーナーのシェアハウスで、住んでいるのはほとんどが、日本人だった。
もっと安い物件もあったが、大体言えるのは、日本人オーナー以外のシェアハウスは、めちゃクチャ汚い。
特に水周り。キッチンは使い終わった、皿で溢れかえっており、すごく散らかっていた。
あとは、家の中も土足で生活しているため、床も汚く。
やはり、日本人である僕は、家では、靴を脱いで生活をしたかった。
日本人オーナーでも、住人が多国籍の割合が高くなればなるほど、汚かった。
中には、家中、ビールの空き缶が散らかっているような、アル中っぽい人が住んでいる家もあり、そんなところは、AU$80とかもあった。
数ヶ月間は住む予定にしていたので、安心して生活ができて、部屋の中に机と椅子があり、静かに勉強できる部屋を探していた。
決めた家は、一人部屋で、エアコンもついており、勉強机もあった。
週替わり当番で、誰かが掃除していることもあり綺麗で、整頓されていた。
入居する予定の部屋は、まだ前の人が入っていたため、
第二候補だった、シェアハウスに10日間だけ入らせてもらった。
こちらも、日本人オーナーで、数日だけの入居だったが、枕を新しいものに新調してくれたりと、親切な人だった。
その間、仕事も探していた。
ケンジさんの紹介で、スクーバドゥーという会社にレジュメ(履歴書)を見てもらい、面接をパスし、無事、仕事ができるようになった。
面接や、研修をしてくれたのは、日本人のアヤさん。
当時は、妊娠中で、なかなか動くのも大変な中、丁寧に指導してくれた。
スクーバドゥーは、水中バイクのアクティビティーの会社で、水中バイクに乗ったお客さんをガイドして、グレートバリアリーフの海の中を散策するというものだ。
scuba doo cairns
エアータンクのついたバイクを操縦し、海中を散策できる。ヘルメットの中には、酸素が常に入ってくる構造なので、地上と同じように呼吸ができる。ただし、耳抜きは必要。
世界自然遺産グレートバリアリーフでの仕事になるのだが、現地まで行く船は、グレートアドベンチャーズという、他の会社の船だ。
大きな船なので、300人以上のお客さんを乗せていく。
その船は、朝8:00 頃ケアンズを出発して、1度、グリーン島に止まり、グリーン島向けのお客さんを下ろす。
グリーン島。サンゴ礁に囲まれた小さな島で、小さなリゾートホテルがある。ケアンズからは、1時間程度で着く。
それから、もう一度、ケアンズへ戻り、10:30 頃、アウターリーフ(グレートバリアリーフの外側)向けのお客さんを乗せ出発。
グリーン島で、再度お客さんを乗せ、アウターリーフは、ポンツーンへ向かう。スクーバドゥーの仕事は、ここポンツーンで行う。
ポンツーンは、アウターリーフに作られた、人口の浮島
グレートバリアリーフ(アウターリーフ) にて 船とポンツーン。
ポンツーンまでは片道2時間かかるが、グレートバリアリーフの外側の為、水の透明度が高く、数多くの種類の水中生物たちを見ることができる。
スクーバドゥーは、このポンツーンから、飛び出し、水中バイクに乗って散策する。
水深は、4〜5Mほどなので、スキューバダイビングに比べれば、観られるものや、自由に動き回れる自由度は低い。
しかし、水が怖い人や、泳げない人でも、簡単に水中の世界を体験できる。
そして、僕が働いていた当時、船に乗船してくるお客さんは、7割方中国人の中高年団体客だったため、泳げない人が多く、スクーバドゥーのお客さんんも半分以上が、中国人だった。
スクーバドゥーで働きはじめた当時、僕はまだダイビングインストラクターではなく、ダイブマスターだったため、お客さんを水中でガイドすることはできなかった。
そのため、セールス要因。船に乗ってきたお客さんに声をかけ写真を見せながら、説明しアクティビティーを販売していくことだった。
そして、ポンツーンでは、サポートとして、お客さんを水中バイクに乗せたり、次のお客さんの準備をしていた。
ポンツーン内部。客さんは、スノーケリングをしたり、スキューバダイビングをしたり、食事をする。ヘリコプターのツアーもある。
ハイシーズン(繁忙期)には、このポンツーンも人でごった返す。
船では、基本的には、日本人のお客さんに声をかけて、セールスする。
次に英語のお客さんに辿々しい英語でセールス。
中国人のお客さんにも、写真があるので説明していたが、基本的には、中国人は、台湾人か香港人のドゥーのスタッフが、相手をしていた。
値段も確かAUS$180くらいで安くはなかったため、めちゃくちゃ売れるわけではなかったが、仕事は楽しかった。
グレートバリアリーフの雄大な海の上で、仕事ができることは、大きな喜びであった。
仕事が終わり、ケアンズへ帰港するのは、夕方5時ごろ、売り上げが良かった日には、オーナーのマークは、港に隣接したバーで、ビールをご馳走してくれた。
この船では、日本人もたくさん働いており、話をできる日本人もたくさんいた。
バブル時から20年くらい前までは、日本人のお客さんがたくさんいて、もっとたくさんの日本人が働いたらしく、船のオーナーも日本人だったらしい。
日本の景気が下がり調子になってからは、日本人観光客も減り、その代わりに、中国人や韓国人のお客さんが増えていた。
ドゥーでの仕事では、事前予約のお客さんが少ない時には、休みになることもあったが、スクールホリデー時期(学校が休みの長期休暇)は毎日船も満員で、忙しく働いた。
グレートアドベンチャーズの船で一緒に働いている、他の会社の人も仲良くしてくれる人も増えた。
その中でも、サトシさんはよく面倒を見てくれ、仕事終わりにバーにビールを飲みにいくことも多くなった。
サトシさんは、料理も上手だったので、家に招いてくれて、ご飯を食べさせてくれたりと優しい人だった。日本食のレストランへ連れ出してくれることもあった。
そして、スクーバドゥーでの仕事にもなれてきた頃、ケンジさんとのインストラクター開発コース(IDC)が始まった。
コース自体は、2週間でその最終2日間が最終試験。
2週間、ケンジさん指導の元,学科や実技を学ぶ。
しかし、基本的には、試験に向けにダイブマスターまでに学んだことの復習するような感じ。
そして、最終試験は、ケアンズで学科試験とプレゼンテーション試験。
次の日にフィッツロイ島で、実技試験。
2週間のIDC中は忙しいため、IDCが始まる前に、学科試験の勉強をある程度終わらせておく必要がある。
学科試験の勉強は、仕事前、朝5時、調子のいい日には4時に起きて勉強していた。
実技も、時間がある日に、グリーン島のプールなどで、ケンジさんや、他のIDC 同期と練習した。
結局、ケンジさんのIDCに受けるのは、僕を含めて6人だった。
みんな、ワーホリできている日本人で、男2人、女4人。
IDCに関しては、教材代、IDC費用でAU$3000くらい支払った。他にも雑多な費用も含めると、合計AU$3500 くらいだったと思う。
日本円で30万円だから、ダイビングの資格はお金がかかる。
しかし、そのあと、大好きなダイビングで仕事ができて、十分に元はとれる。
基本的に、ダイビングの仕事は稼げないので有名で、沖縄で、ダイビングを仕事にしている人なんかは、1ヶ月の給料が10万円以下だったりすると聞いたことがある。
しかし、オーストラリアは、ダイビングの仕事でも、稼げることで有名で、ダイビングの仕事をしながら食べていける。
実際に、ここケアンズでも、たくさんの日本人が、ダイビングの仕事で、家族と一緒に暮らし、年に1回くらいは、家族で日本に帰省いていた。
オーストラリアは、経済的に豊かで好景気。理由としては、天然資源がとても豊富で、天然ガスや、石油、石炭、金、ボーキサイト・ウラン等が多く採掘されている。
広大な土地から、農業や、牧畜。ロブスター等の海産物も多く輸出していた。
そのため、景気がとてもよく、国の平均年収も日本よりも高い。
首都のシドニーやメルボルンでは、カフェで働くだけで、時給20ドルは当たり前で、土日に働けば、ホリデーペイ(休日勤務手当)で時給は、2倍や、場所によっては、3倍になり、時給AU$40〜AU$60 と、とんでもないことになっていた。
2014年当時、定期預金の金利も2%で、0,002%の日本とは大違いだった。
金利2%だと、1000万円預けると、1年で1020万円になる。これで、10年預けると、複利の力も相まって、2219万円。
20年前とかは、7%ぐらいだったらしい。強烈。
しかし、現在は、コロナショックの影響でか、オーストラリアも低金利で0,04%になってしまったが。。。
というような、高水準の給与体系から、台湾、香港人もたくさんワーホリでお金を稼ぎにきて、彼らは特に熱心に英語も勉強し、オーストラリアの永住権を取得する人も少なくなかった。
台湾人に聞くと、普通にアルバイトで稼げる時給が300円くらいと言っていたから、こっちで、7倍の20ドルくらいが稼げるので、彼らが、他の人種よりも熱心に、働き、勉強をするのも納得ができた。
ということで、話が大分、逸れてしまったが、
次回、インストラクターに俺はなる!!
続く。
もしよろしければ、サポートお願いします! 今後も、旅を続けながら、発信を続けていく糧となります! please support me! your support helps me!!