『 異次元の「時間」⑥ 』~選択が生む並行世界と収れん~
今回も引き続き「現次元の時間」について考察していきますが、現次元との関係性や時間軸の分岐、並行世界など、複合的に進めていきます。
もちろん捉え方や何を信じるかは人それぞれですから、今回も十人十色、百人百色の一つとしてお付き合いください。
(※画像はフリー素材などからお借りしています)
【 選択の確率と物質化 】
この三次元は、『異次元情報に「思い」や「選択」などのエネルギーを加え、その一部が物質化されながら「未来」となり現れたもの』ですが、選択には多くの分岐があり、そこから未来は複数同時に生まれるようです。
一般的には「並行世界」などと言うようですね。
そして、並行世界に対して「選択肢の数だけ分岐し無限に増え続ける」といった説明を目にすることがありますが、僕のイメージでは少し違います。
〔 選択と実現化率 〕
実際にどんな事に対しても選択肢が多いのは間違いありません。
ですが、選択肢として実用的かつ有効な範囲となればかなり絞られます。
例えば「今日の晩ごはん、何にしようか?」といった時、ちょっと調べれば世界中から情報が山のように出て来るし、飲食店もスーパーも多くて宅配も可、移動手段も多い、、、といった意味でも選択肢はものすごく多いですよね。
ですが、僕たちはそれらの中から
・好み、お腹のすき具合、体調
・外食するなら予算は? 移動時間は? 予約は?
・作って食べるなら食材は? 調理器具や調味料は?
・自分の腕で調理できるか?
・そこまで手間ひま掛けてでも食べたいか?
など、希望と現実味のバランスを取りながら、あっという間に絞り込んでいきます。
〔 集団と他者からの影響 〕
選択肢にはエネルギー的に強い弱いがあり、たとえ本人が強く希望しても、強く否定されれば未来となりません。
なので、たとえ自分の晩ごはんであっても「思い通り」ではないのです。
この世には多くの人が居てそれぞれに思いや都合があり、物理的な制限もありますから、みんなで押し合い圧し合いしながら「強いもの」が残っていきます。
また、強いものは準備や行動につながりやすいので益々強くなり、逆に弱ければどんどん淘汰されていきます。
まるでエネルギーの多数決のようですね。
このエネルギーの多数決はどんな事に対しても働く、「そこに関わる者全体としての喜びが増えることを良しとする、宇宙の摂理」ともいえます。
【 並行世界は無限に増えるのか? 】
分かれた選択肢は、その先でも次々に分かれていきます。
では、並行世界もそれに合わせて無限に増え続けるのでしょうか?
宇宙は「情報というエネルギーの塊」ですが、「わずかな違いごとに無限に存在させる」としたら効率が悪く、情報としての質が高いとは思えません。
例えば僕が文章を書く時に、文字を打ち込んだり変更する時に「一文字でも変わるたびに全部保存する」とすれば、すごく無駄な気がします。
僕ならば必要なものだけメモとして残し、不要なものは減らします。
〔 小さな違いは減っていく 〕
喩えば鼻がムズムズする時に
・近くに人が居ないから思いっきりくしゃみする
・ハンカチを当ててくしゃみする
・くしゃみを我慢してやりすごす
といった分岐からは
「すっきりしたけど振り返られた」
「ハンカチ洗わなきゃ」
「やっぱり鼻がムズムズする」
など違う未来につながるかもしれませんが、数時間後、数日後、数か月後に振り返れば、どれも大した違いはありません、、、よね?(笑)
まして、人生として振り返ってみれば、、国から見て、、星から見て、、
と範囲を広げるほど、小さく見えてきますよね。
僕たちが並行世界(=違う世界)と認識できるのは「それぞれにハッキリ差がある」からで、違いを認識できない程度の分岐ならば、並行世界として成り立たなず、小さな違いは軸となるモノに統合され収斂し、どんどん減っていきます。
整理整頓されていくような感じです。
[※統合 とは、複数のモノがある規則に従って結合し、秩序のあるまとまりになっていくこと]
[※収斂(収束)とは、複数のモノが互いに異なる性質などを持っている状況から、互いの性質等の差を無くすように変わっていくこと ]
〔 収斂と統合(整理整頓) 〕
ここでは分岐が多くやり直しの効く RPG(ロール プレイング ゲーム)を例に、収斂や統合の様子を見ていきます。
- ゲーム序盤 -
始めたばかりの頃はキャラの動かし方、装備や技などどれも手探りで、一つ一つ確認しながら進めます。
探索も戦いも無駄にうろうろしたり、失敗したり、悩んだり、やり直したりと、ちょっとしたことがどれも分岐に感じられます。
でも少しずつ慣れ、些細な動きの違いなどは気にならなくなります。
- 中盤 -
色々経験を積むと戦い方も上手くなり、宝箱の有りそうな場所も検討が付くようになり、序盤の頃のような無駄なうろうろは消え、必要なイベントを見極めながらサクサク進むようになります。
小さな分岐はどんどん省かれますが、ゲーム進行に重要な分岐は増え、選択肢の重要度が変わっていきます。
- 終盤 -
ここまでの経験を生かし、敵ボスにどんなパーティー、どんなレベルや装備で挑むかなど何度もやり直し、「クリアした~ (*^^)v」と終わりを迎えます。
その後は全体を振り返り、色んな分岐を「次ならこうするかな~」と整理整頓し攻略ルートを大きな流れでまとめ直していく内に、細かな選択肢はどうでもよくなっていきます。
- 何度も繰り返し、時が経つと、、 -
「さぁもう一回!」と、繰り返し何度もクリアしていけば、どんどん統廃合され、「このRPGの攻略分岐の総合情報」となっていきます。
しかしそうやって情熱を注ぎ徹底的に楽しんだゲームでも、いつか「そんなゲームあったね~」と薄れ、他のゲームと同様の思い出の一つに変わってしまいます。
結局どの範囲、どの視点で見ても、次々に選択肢が現れ、分岐を増やすのですが、整理整頓されながら一つにまとまっていくのです。
〔 日常とリセット 〕
僕たちの日常も先の RPG と同じで、始まりと終わりを繰り返しながら分岐しつつ整理整頓されていきます。
また、日常的に繰り返される一定のリズムには、拡がった分岐をまとめてくれる役割があります。
・日が昇り、日が沈む。
・朝起きて、夜寝る。
などもそうですね。
色んな事があったり、どんな選択をしても、一晩寝て起きればなんとなくリセットされてたりしますよね。
・月日が流れ、季節や年が変わってゆく
・人として、靈として、何度も生まれ死にを繰り返す
などと範囲や視点を変えても同じです。
小さな範囲では目立つ細かな分岐も、範囲を拡げて見ればもう少し大きな分岐の一つに収まっていて、それらは全部がつながっています。
そしてゆっくりと馴染むように「こういう可能性もあったよね」と収斂してゆくのです。
つまり「平行世界は無限に増える」ではなく、増えながらも適度な分岐に集約されていくのです。
「情報量と質とのバランスによって、自然に程よい数に保たれる」のかもしれませんね。
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今回はここまでです。
もし僕が「よし、今晩はパリでディナーだ!」なんて思ったとしても、金もコネも時間も無いので間違いなく「実現化率」はめちゃ低いですね~。
ですが誰かが僕にUFOと使い切れないほどのお金をプレゼントしてくれれば、一気に実現化率は上がるかもしれません (#^.^#)
さて、このシリーズも長くなってますが、なんとか次回で終わるよう頑張りますので、よければまたお付き合いください。
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