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現状のインド経済と今後の予想に関する記事と私のコメント。

20240721 マネー・コントロール;2025年度3月に終了する今期第1 四半期の景況感は改善。

要約訳;

NCAER(応用経済研究国家協議会)とNSE(インド国立証券取引所)が調査結果を発表しました。

最適な稼働率と報告する企業が調査した企業の98%に急増しました。

調査によれば、業況の改善を予想する企業は前回の66%から71%に増加しました。

応用経済研究国家協議会(NCAER:National Council of Applied Economic Research)と、インド国立証券取引所(NSE:National Stock Exchange of India)が、7月19日に発表した調査によれば、インドの景況感は前年度の第1 四半期の138.2から149.8に改善、前年からの勢いが継続していることが示されました。

この結果は、政府が今後の成長と予算を予測する経済調査を発表前に明らかになりました。調査によれば、業況の改善を予想する企業は前回の66%から71%に増加しました。

この調査では、6月に6都市にある497社を対象に、現在の情勢、生産能力、財務状況、今後6ヶ月間の経済評価について聞き取り調査を行ったとの事です。

「財務状況の改善に関する企業の認識は、特に注目すべきもので、その割合は67%であり、2010-11年第3四半期(76%)以来の高水準」とNCAERのボーナリ・バンダリ(Bornali Bhandari)教授は語りました。

投資環境の改善を認識している企業は、前四半期の半数近くから、60%に増加、97.8%が最適なレベルの稼働率を報告しています。

「また、前四半期と比較して労働市場のセンチメントは好転し、より多くの企業が雇用の増加を計画している」と、報告書は指摘しています。

製造業とサービス業の購買担当者景況指数(PMI; Purchasing Managers’ Index)は、雇用創出と言う意味で、数年来の高水準を記録しています。

注目すべきは、国際機関やインド準備銀行の、当初予想を上回るペースで経済が成長している、と言う点です。

IMF(国際通貨基金)は最近、インドの成長率予測を上方修正し、2025年度の経済成長率を7%と予想しました。

2024年度インド経済は8.2%成長し、4年連続で7%以上の成長を記録しました。

https://www.moneycontrol.com/news/business/economy/business-sentiment-sees-further-improvement-in-first-quarter-of-fy25-ncaer-nse-survey-12773314.html#goog_rewarded

私のコメント; パンデミック後の世界的な産業再生と資源配分、及び、労働供給機能が変化する中で、インドは自国の産業が発展しやすい土台を獲得したと言えるかも知れません。インド政府の税優遇策による外国企業の先端技術投資も着々とスタートしている、と言えると思います。農業が順調に推移し、秋の収穫期が予定通りであり、 諸物価が安定していれば、購買力が順調に伸びて行くと言う予想も立つかも知れません。ただし、隣国や原油・ガス供給国との地政学的バランスは注目点、と思います。

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